昭和二十八年 新年御詠  明麿  「地上天国」第四十五号

  新玉あらたまの 年を迎へて芽出度めでたけれ 空晴れわたる今日の初日に

  新年を ことほぐ気持ちほがら かに おのづ からなる今日のこの朝

  仇雲 あだぐもは 遠去りゆきて久方ひさかたの 空にかがよふ初日の光り

  大いなる 歴史の節は近寄りぬ まなこ 開きて世のさまを見よ

  たたかひの 悩みやまひの苦しみに をののあえぐ大峠

  只神に すがるよりなき世の終わり 来つれば人々 悔ひ改むるらむ

  今年より いばらの道を後にして 栄の道を進みゆかなむ

  二十ふたそ廻り 五六七ごうろくしちの年を経へて 開けゆくらめ八字はちじの姿に

  目に見ゆる 力は限りあるなれど 見えぬ力ぞ限りなきなり

  目に見えぬ 金剛力を吾ふるひ 大千世界を浄めぬくらむ

  散花結実 はや越し方の夢とすぎ 育たう時となりぬる

  幾年振いくとせぶり いと爽やかな心もて 新春にひはる迎ふ今朝のひととき

御教え集18号の新年の御教えを読ませていただくと、詠まれたお気持ちが良く伝わって来ますね。

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