上の神様になると、香も放つんです。
《お伺い》霊が、明主様に御面会頂く為におぶさって行ったと言うので御座いますが、これは。
《御垂示》本当ですよ。年中ある。やっぱり、誰かに憑かなければ来れないものなんです。妙なもので、勝手には来れない。人間は勝手に来れるが、霊界は規則がありますからね。憑くべき理由がなければ――勝手に――思い通りにやると言う事はできない。
《お伺い》そう言う時は、浄化を頂く様な事になるので御座いましょうか。
《御垂示》そんな事はありません。
《お伺い》私もありましたが、若い女の人ですが、何ですか気持ちが悪くなって参りました。
《御垂示》そんな年寄りじゃないでしょう。そんなら、悪い気持ちじゃないですよ。そう言うのは、おぶさっていれば、良いですよ。
《お伺い》善言讃詞を奏げると、良い香りがするそうで、何とも形容ができないそうです。
《御垂示》観音様がお出でになるから芳香を放つんです。神様の位によって――上の神様になると、香も放つんです。
《お伺い》人によって違うそうですが。
《御垂示》違いますよ。上の人は、御魂が澄んでいるからね。
霊は乗っかって一緒にご面会に来る
《お伺い》霊が憑り、明主様に御面会頂きたいと言い、御面会頂きに来る時は肩が重く、帰る時は軽くなり、また御面会頂いております時、眠くなると肩をつつきます。
《御垂示》やっぱり、それは是非私の所に来たいんですよ。だから乗っかって来たんですよ。そこで、自分は目的を達したから、それで離れた。はっきりしているんですよ。
位牌
《お伺い》生まれて百日位で死んだ妹の位牌だけが戦争で焼け、お寺も焼けて分かりませんので、俗名でよろしゅう御座いましょうか。
《御垂示》結構です。霊は承知してますよ。
観音様は全部の宗旨をやっている
《お伺い》御屏風観音様を頂きたいが、宗旨を変えると、煩さいと言うので御座いますが。
《御垂示》変えなくても良い。観音様は全部の宗旨をやっているから――観音様に反対の宗旨はない。
《お伺い》阿弥陀さんを祀ってある所は、昔から祀ってあるからと言うので、煩さいので――別に致しましても。
《御垂示》別にと言うのは、仏さんをもう一つ拵えるんですか、それは駄目です。
戻り床はダメ
《お伺い》二階の階段を改造し、奥の大光明如来様をお祀りしてある部屋につけるので御座いますが、床の間が戻る様になってはいけないので。
《御垂示》戻らない方が良いんですね。そういった――家の建て具合で、止むを得ないのは仕方がないですが、できる限りそうしない方が良い。横なら良いです。横なら良いが、戻るのはまずいです。戻らない限り、どっちに行っても構わないがね。
狸霊
《お伺い》娘さんの精神病がよくなりましたが、狸霊が出て、祀って貰いたい様子で、社を造り狸の名前を書いて。
《御垂示》良いですよ。それは祖霊ですよ。狸に生まれ変わって、救われて再び生まれ変わりたいんです。