未定稿論文 「基督(キリスト)教と善悪」

 それから私は皆が覚えていないが、一番重要な問題を説いてみるが、クライスト教の発生理由であるが、それは先ず霊界が夜の世界に転換する時から兇党界の親玉夜叉龍神が立てた計画の下、私の兄であった国武彦尊に憑依(ひょうい)した時から発生したのだが、常識は何時も煽動(せんどう)の邪神が洗脳させたのだから思いもしないで読まれたいのである。

 夜叉は片目の悪魔で闇そのものであるが、先頃の昼間の世界が終るに連れて世界を掌握する為には、先ずその時の人間が知っていた霊的知識を抹殺させる必要があったのである。そうして、夜叉は先頃の唯一な宗教であった今日いう処の異教徒のヂオニソス・クライストのガスぺルから抹殺を始めたのである。その主導者はユセウビウスとローマ皇帝コンスタンチンの家来であったので、十字軍はその為に創設されたのである。然(しか)しその間でユセウビウスの息子に生まれたのが即ち、国武彦尊として今の邪神の頭目である。又夜叉は人間の霊魂を曇らせる目的で、罪を象徴する死刑場の断頭台を礼拝させる巧妙な計略を立てたので、そうして国武彦尊はローマ総督ビーラドと共に、断頭台を立てた十字架に架ける演劇をしたのである。そうすれば罪を崇拝させ得るからであったのである。

 そうした後、夜叉は又ヂオニソス・クライストのガスぺルを大部分抹殺したが、僅(わず)かのガスペルを以(もっ)て内容を十字架とイエスを含まれ、自由に変えたので、悪魔が書いた百パーセント善いバイブルというのを作ったのであった。従って夜叉の目的は罪を崇拝させるが、偽善のバイブルで悪魔と霊線を繋がれる最上級の詐欺を始めたのである。そうして右の如く想像も付かない程に邪悪な夜叉の経綸で世界人類の霊魂を曇らせる目的に生まれたのが今一番多い人類が仰がれていたクライスト教の実体であるから、寂しいけど、夜の世界であったから、止むを得なかったのである。

 然し問題はそれで終るのではない、医学の進歩に相俟(ま)って夜叉は人工授精を開発したので、その目的は神様の魂が宿っていない人類を創造するのであったのである。例えばある息子が人工授精で生まれれば、その息子の後孫は全部魂がないから厄介な問題である、言わば邪神が自由自在に憑依出来るロボットを多量生産する結果になるのであるから仕方がないが地獄そのままに進んでいるのである。

 更に夜叉は最後の詐欺手段としての驚くべき力を顕現させたので、即ち中性子機械の発見であるが、これこそ人類の破局的運命を示しているのである。最近に独逸(ドイツ)にあったユダヤ人の多量虐殺はその中性子を通じて全人類を邪神崇拝者として掌握する目的達成の為であったのである。

 右の如く悪魔の経綸の中心はクライスト教であるから、最後の審判はそのクライスト教と眷属(けんぞく)を抹殺して悪魔の奴隷になっている大部分の人類を開放させるのでなくてはならないのは当然であろう。その為の福音(ふくいん)書拝読で、その為の浄霊で、その為の幽玄力で、その為に私が生まれてメシヤ教を創立したのである。何故なら皆は霊と心を浄め、正守護人の霊力を強くして、邪神の頭目と闘って勝たねば天国人になるのは出来ないからである。

 結局善と悪は自然に知られるので、恰度(ちょうど)毒血から毒分だけ集まって毒粒子になるのと同様な原理であるから、毒粒子は処理されるので、悪人も全滅されるのであろう。その善悪を見分ける問題こそ神を通じて初めて出来るから、光によって、幽玄力によって見分け得るのを知るべきで、幽玄力を強く応用すれば、太陽の火素が比較的に弱い黄泉国にも打撃を与え得るのである。そうして今度の最後の審判は言わば悪魔の世の中に残って滅びる者は悪人なり、悪魔の世から脱出して助かった者は善人になるのである。

 

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