特別御面会 昭和二六年七月八日 午後一時三〇分より約二時間 (於)神山荘 上の間 ※その1


 当日朝より、霧雨がしきり、窓より霧が入ってきます。
 160名の参席者の中に、珍客人あり。それは、徳川夢声氏とアザブ伸。徳川夢声氏の十二指腸〔潰瘍〕も御浄霊で治り、たいへん参考になりました、と満足して当日帰られた。左に、各資格者より発せられた伺い事項に対し、打てば響く即座の御開示の要点の記録であります。『教えの光』の姉妹篇とせば幸いであり、信仰の尺度も数歩前進され、喜んで御奉仕できるようになること、また不思議であります。


――物事の解決。

 臨機応変。しかも常識的で、食い違いのないようにする。


――女児のみ生まれたり、男子のみ生まれたりするのは。

 女子は月の系統、男子は日の系統。月は龍宮の乙女である。


――分骨はよきや。

 悪い。もしわけてしまったなら、しかたがない。昔は分骨はしなかった。その代わり頭髪の毛、または爪をわけたものである。


――位牌は何回忌まで別々にしておくものですか。

 三十三回忌まで別々にしておくものである。


――海外引き揚げ者が胃潰瘍で苦しんでいますが、夜中苦痛を訴える理。

 霊と関係はなく、「わかもと」の薬毒が原因。


――夫婦は霊界で、第三天国以上に住せぬと一緒になれぬ、とうけたまわっておりますが、仏壇内の御夫婦の位牌は、どうなるのでしょうか。

 この場合だけ一緒であるが、片方が地獄に落ちていると仏壇までも来られず、お盆のとき顔を合わせることしかでき得ないものもある。


――先妻、後妻の位牌は一緒に祀ってやるべきでしょうか。

 そうするのが真実で、片方だけ祀ると片方は怒りますよ。


――御仏壇に供物をおあげする場合の注意。

 屏風観音を祀ってある場合、お膳は屏風観音と祖霊様と二つおあげするのが本物である。しかし仏壇が小さい場合、やむを得ず、すなわち、お膳を一つだけあげると祖霊はお許しを得ていただくことになる。二つあげると祖霊は自由に食べる気軽さがある。
 しかし、すべて家に相応していないと霊は苦しむもので、仏壇が大きいのに、なにもあがってないなんて苦しみますよ。これはね、霊界の祖霊の中で、八衢あたりの霊が物を運搬する役目の者がいる。この者が御用することによって位が上がるのである。その功徳によって向上するのであるから、お仏壇には、きれいな花とお供えものはあげておくべきである。


――仏壇の位置について、お伺い申し上げます。

 二階のある家は二階に祀るのが本当で、階上の床の間に御神体を奉斎し、その脇の違い棚に仏壇を祀ってもよい。


――屏風観音を祀ってない場合の善言讃詞のあげ方。

 やはりしまいは、「幽世大神守り給へ幸倍賜へ」をおあげする。大御神の御は不要で、ただ幽世大神のほうがよい。


――メシヤ教になってからは、観音様という御名を使わんほうがよいのですか。

 やはり使わぬほうがよい。大光明如来様の御守護をいただいたという言葉が、メシヤ教になってからは本当であるが、未信者に話する場合、観音様の御利益云々と話しても差し支えない。


――私は四年間、観音様のお姿を見さしていただいておりますが、最近の観音の姿が変わりましたので、重ねて教えを願いとう存じます。(『地上天国 十三号参照)
  この質問をされた方 東京都S区A・T氏
 注――このA氏は現在の観音の姿は、蓮華の上に坐ってなにもお持ちになっておらず、蓮華の花弁もうすらいで見えるそうです。お姿の背後に十字架があり、キリストの十字架はであるが、この十字架は+でありますと。

 参考事項 「霊視能力について」(『教えの光』参照)

 すべて、霊視能力は憑霊のためで、そのほとんどは狐霊である。狐が憑ると霊が見えたり、声が聞こえるのである。精神病者は右の能力が顕著である。ゆえに普通人がそうなることは危険である。しかし、特殊の場合、一時的見える場合差し支えない。始終見えるのはよくない。精神病者がよく空間をみつめているが、これは医学では幻覚といい、聴こえるのを幻聴という。正守護神が視せる場合があり、その際狐を使うこともある。

――私(神和会長)は去る八日、特別御面会を終えて、計らずも、登山電車の中で対談する機会を得て約一時間、お話してまいり、彼がいかに霊視能力の強い持ち主であるかがうかがわれました。職業は一流画家でありました。
 明主様は、正守護神が見せる場合と、正守護神が狐を使う場合とあるが、この方のは正守護神がお見せになっておるのであると御回答くださっておられるのであります。
 A氏いわく、「お姿は金色で、床の間一面に表現され、実にまぶしく、祝詞を奏上いたしますと、数秒のうちに出てまいり、数秒間にして、すっとなくなります」と。六月十五日以来、御浄化をいただきました、との由。

 火素が一段と強くなったことをよくあらわしておるのであります。蓮華の花がうすらいでおるとは、仏滅をあらわしてます。十字は審判であり、実にはっきりしてます。

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