霊界の脱出霊、再生の場合の副霊、憑依霊、動物霊の憑依順位 『教えの光』(3. 霊及び霊界の問題)昭和二十六年五月二十日 

 霊界の脱出霊  

       【お伺】憑依した霊は霊界を脱出するでしょうか。また霊界に帰り神様に処罰されるでしょうか。

    【御垂示】無論霊界を脱出する。霊が地獄を脱出するときは火の車に乗ってくる。火の車は地獄のバスのようなもので、霊はすでに死んでいるからとても苦しいが、苦痛だけで死ぬことはない。憑依の目的が良ければたいしたことはないが、ただ無断脱出の罪は問われる。

 再生の場合の副霊について 

       【お伺】人間が再生した場合、副守護神は前生と同じものがつくでしょうか。また変わるとすればいかなる意味にて変わりますか。

    【御垂示】死後副守護神は必ず離れ、再生の場合副守護神は変わる。また死後副守護神はしばらく憑っている場合もあるが、結局は離れる。再生のときその人に憑く副守護神は必ずなんらかの因縁がある。

     副守護神は人間が動物霊になったのや、その土地にいた狐とか狸とか、いくらか因縁のあるものが副守護神になる。決してでたらめではない。なんらかの繋がりがあるのである。生まれる子供が霊的階級の低いときは低い霊がつく。それは祖先の罪穢の多少による。罪の多いのは低いとその低さに相当した副霊がつく。

 憑依霊について  

       【お伺】憑依霊は副霊の働きの強い時に憑依するでしょうか。また憑依する霊は先祖に関係あるでしょうか。

    【御垂示】副霊が憑っている肉体へ別の副霊が憑るべく入ろうとして争うことがある。その際憑依霊同士が戦うので、人間のほうはフラフラしたり、煩悶(はんもん)状態になるものである。そして前任の副霊が後入りより弱いときは後の霊が勝つことがあるが、それは一時的で長い間にはやはり先住の副霊が勝つのである。

      先に墓地に接近すると必ず病床に寝る人があったが、これは死霊が憑くのである。またある松の下を通ると必ず死にたくなる所があった.。これも縊死の死霊がつくのである。狐などは臨時に憑いて人を殺したり悪事をさしたりすることが多いのである。そういうことのうまいほど、彼らの仲間で幅がきくのである。祖霊は人間になにか伝えるときなどたいていは狐に委託するものである。

  動物霊の憑依順位  

       【お伺】狐や狸や猫の霊は多く憑依しますが、犬や猿の霊はいかがでしょうか。

    【御垂示】狐や狸は人間に憑きやすい。中でも狐は一番憑きやすく、性格からいっても人間にいちばん似ている。祖霊がなにか知らせる場合、よく狐が代わりになって言う。そういう場合本当のことも嘘のことも言うが、それは狐の性格である。しかしそれを一概に祖霊と決めても狐霊と決めても間違う。その話の中でまじめなことは祖霊の言とみてよく、変な話は狐と思えばいい。狐は人間の言葉を聞く性能を持っている。次は狸で猫は少ない。犬、馬、猿という順である。鼠や豚はあまりない。豚は人間に肉を供するのが使命である。天理教では牛肉はいけないが豚肉はよいとしている。

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