医学断片集(六)〇 (栄光151号 昭和27年4月9日)
この間ラジオの米国通信に、四十三度の高熱の五十歳の男の患者の病気が治ったのは、世界にも珍らしいとの事であるが、私は以前四十歳位の男で、ヤハリ四十三度以上の高熱の為、体温器が度々割れるので、病院でも困ったという患者を、完全に治した事があるが、之は米国の例よりも以上である。という訳で、吾々の方はそんなのは問題ではない。それ以上の例が毎日のようにあるからである。
又八年間の盲が偶然治って、非常に珍らしいという放送もあって、原因は硫酸がかかって盲目になったというのだが、凡て病気ではなく、そういう災害的のものは放っておいても、年月さえ経てば自然に治るものである。従ってそれを珍らしいというのは、全く医学の未発達である事を示しているのである。
医学断片集(七) 信用のある医師 (栄光152号 昭和27年4月16日)
よくラジオ、新聞、雑誌等に病気の質問に対する応答中に、信用のある医師に診て貰えという言葉があるが、之は変な話ではないかと思う。若しそれが本当とすれば信用の出来ない医師もあるという事になろう。すると法律上正規の許可を得て医師となった以上、不信用な医師があるとすれば、厳重な制裁を与えるか、場合によっては免許を取上げるという方法もあるのだから、現在開業している医師に不信用な者はない筈である。としたら其答は当を失している訳である。
又信用があるかないかは、何を標準にしたら分るのであろうか。恐らく事実に於て不可能であろう。としたらこの事も可笑しな答であると思う。今一つは右の如き質問をする人は、散々医師にかかって治らない結果、窮余の極質問するのであろうから、よく一度専門家に診て貰えなどという答も人を馬鹿にしているとしか思えないのである。
医学断片集(八) 薬毒皆無になれば百歳以上生きる (栄光155号 昭和27年5月7日)
一切の病気の原因は、薬毒であるのは信者はよく知っているが、人間の健康も薬毒解消を条件とするので、つまり浄霊の目的は薬毒を減らすにある。だから薬毒が減るだけは健康は快復するのであるから、人間は薬毒さえ皆無になれば、病気で死ぬ人はなくなる訳で自然死即ち樹齢つきて枯れる如く、彼の世へ往くのである。としたら誰でも百歳以上生きられるのは、一点の疑いないのである。
医学断片集(九) 便秘の誤解 (栄光156号 昭和27年5月14日)
よく医学では、便秘は健康に害があるように云ったり、病気によっては原因を便秘にする事がよくあるが、之は本当の病原が分らないからである。処が便秘は何等健康には影響はないもので、安心して可なりである。そうして前にもかいた事があるが、滑稽なのは子供の病気によっては原因を便秘の為、自家中毒が起ったからと言うが、実に馬鹿々々しいにも程がある。之は便が溢れて全身に廻るように思う為であろうが、そんな事は決してない。便通がなければ、便は糞袋の中に段々固まるだけである。右のような訳で、下剤や浣腸で無理に出させるが、この方が反って悪いのである。何となれば排便機能を退化させる事になり、反って常習便秘者となるからである。
医学断片集(十) 体温計 (栄光158号 昭和27年5月28日)
今日一般の人で、体温計の御厄介にならない人は一人もあるまい。処が我メシヤ教信者になると、全然必要がなくなるから摩訶不思議と言えよう。それは何故かというと、発熱というものは、病源である毒素を溶かしてくれるものであるから、洵に結構なもので高い熱が出れば出る程、病気は早く治る訳である。してみれば熱は恐ろしいものと思うから、体温計が必要となるので、有難いものであるとしたら測る必要はない訳である。この点だけにみても本教信者になれば、如何に幸福を掴み得るかが分るであろう。