（お 伺 い） Ｉ支部所属教師第三位Ｙ・Ｔ氏（二十四歳）の浄化について御伺い申し上げます。
Ｔ氏は本年七月十二日、数日前より徴候有りたる由なるも、全身麻痺状態より呼吸烈(はげ)しく全身硬直し、仮死状態の急激なる浄化起り、浄霊約一時間にして漸く落ち着きましたが、午後十一時頃再度起り、明主様に御守護御願いせし次第、引き続き翌日二回、その後本日に至るも数日に一回位同症状に成り、仮死状態となるや御浄霊の後善言讃詞を数回奉唱すれば漸次回復する。最近の症状は最初よりも余程軽く体力もかなりあり、浄化の症状起るや善言讃詞を欲し、奉唱し終るや一時仮死状態と成る。本人は満洲義勇軍に従軍し駐満約三年余、終戦後一年して帰省、家族は姉二人中教師、弟は建設奉仕隊に約半期、一家挙げて御救いに精進させて戴いて居る家であります。父は数年前死亡、母は子供と共に精進して居られる。昭和十三年より二十年迄の間に父、兄二人、姉一人、弟一人死亡して居り、兄二人は外地で戦死、弟Ｊは十三歳の時溜池にて水死、駐満中殊に敗戦後捕虜中、同僚は冷下○○度の寒さに堪え兼ね倒れたる者数知れず、Ｔ氏は身心強健の為九死に一生を得、同僚の世話をかなりしたる由、前記の浄化の症状は昨年八、九月に約三回あった。霊的にも関係あると思いますが、在満中に骨髄迄凍傷症状状態にかかり居りたる者の浄化であると思いますが、かって聞いた事も無く見た事も無い物凄い浄化症状であり、A先生にも十数回御浄霊を受け、追々元気になりつつあるも、霊的関係及御浄霊その他の御神示を謹みて御伺い申し上げます。
〔御 垂 示〕 之は死霊(しりょう)ですよ。この戦友の——こういう霊ですね。つまり、之は死んだ時の状態が出るんですね。全身麻痺状態、呼吸烈しく、全身硬直。之は死霊の状態そっくりで すね。善言讃詞を欲しい——というのは、霊が救われたい為ですね。要するに、霊の病気が治って行く、そうして、自分が救われていくから判って、最初は無茶苦茶に憑 ったものですが、そうして早く救われたい為に、善言讃詞を聞きたがるので、之は結構ですよ。之は、段々良くなりますからね。心配ないです。出来るだけ御神書を読ませる様にね。普通の——何でも良いです。『信仰雑話』でも良いです。霊に打ち聞かせる んです。霊を信者にする訳ですね。そうすれば大変な功徳をした事になる。