岡田茂吉 食道疾患『岡田先生療病術講義録』下巻(三)昭和11(1936)年7月 | 岡田茂吉を学ぶ

食道疾患『岡田先生療病術講義録』下巻(三)昭和11(1936)年7月

食道癌

 食道癌に就てお話致します。

 これは実に厄介な病気で、肋骨の為に患部を指で触る事が出来ないから、位置が判り難いので、治療が困難であります。しかも吾々の方へ来る頃は極端に衰弱しているから、とても難しいので、従って、食道癌は請合えないのであります。

 原因としては、食道付近に水膿溜結し、食道を圧迫するので、症状は食べた物が閊(つか)える。末期には全然食物が通らなくなり、水を飲んでも吐くようになるのであります。極悪質のものは、食道の一部に穿孔されて、そこから飲んだ水が、気管へ滲出して非常に噎(むせ)るのであります。

 食道狭窄

 食道狭窄というのがありますが、これは大体癌と同じようで、ただ狭窄の方が癌よりも緩慢に食道を圧迫しているのであります。これも早期ならば治癒しますが、末期は困難であります。

タイトルとURLをコピーしました