墓
《お伺い》子供が亡くなり、遠いので、経済的に行かれないので、墓地を新しく作りましてもよろしいでしょうか。
《御垂示》良いですよ。そう言う理由があればね。
《お伺い》主人の墓地を子供と一緒にと言うのは、如何で御座いましょうか。
《御垂示》それはその方が良いですね。
稲荷
《お伺い》稲荷を、入信して間もなく処分致しまして。
《御垂示》それはいかんな。
《お伺い》中は空っぽで御座いました。
《御垂示》そう言うのはあります。それなら良いですよ。空っぽなら差支えないです。
執着が取れますからね
《お伺い》結核で死亡致しました者で御座いますが、死ぬ前に「光明」の御守様を戴きたいと言っておりましたが、都合がつきませず、今度戴きまして位牌に掛けさせたいと申しますが、如何致しましたらよろしう御座いましょうか。
《御垂示》やっぱり御守を戴いて、位牌の側に置きなさい。それは一周忌迄ですね。一カ年ですね。そうしてあげたら良いです。つまり執着がありますからね。執着が取れますからね。
死産は五カ月以上は祀れ
《お伺い》死産した者に救世教の教師に名前をつけて貰いたいと言うので御座いますが。
《御垂示》それはいけませんよ。未だこっちはそう言う何はないからね。
《お伺い》お寺から。
《御垂示》そうです。それは結構です。
《お伺い》死産した場合には、届けだけで済ましております所が御座いますが。
《御垂示》祀らなければいけないですよ。五カ月以上は祀れと言う事を言ってありますがね。
《お伺い》姑が、そんな事は不必要だと言いますが、やはり祀らなければいけませんので。
《御垂示》そうですよ。今に祟りますよ。
脊髄カリエス
《お伺い》脊髄カリエスの場合は浄霊しませんでも、ギブスをはずさせた方がよろしいので御座いましょうか。
《御垂示》良いですよ。ああ言う事をするのは非常に間違っている。もしはずさなかったら、しなかったら良い。
箱根美術館三階
《お伺い》美術品を鑑賞します場合に、外から見ると言う事に満足しないと言う場合に、本当に特殊な人丈は、手に取らせて。
《御垂示》それは嘘なんです。特殊な、手に取って見るのは茶器ですよ。ですから、茶人は茶人同志の一つの付き合いになって、ある日と時を定めて、そう言う事を楽しませると言う事は、又別なやり方なんです。ですから私は、そう言うやり方をするかも知れませんが、美術館のやり方ではないんですよ。
《お伺い》三階に日本間をお作りになられますので、その様な事かと。
《御垂示》それは、やるかも知れませんが、三階の日本間の根本は、外人に日本間で鑑賞させたいと言う様な意味で、外人に日本風の感じ――日本間の感じを味わわせたいと言うのが主因なんです。だが今言った様な、茶の心得のある人が、鑑賞したいと言う時に、時を定めてやる事もあるだろうと思いますが、はっきりは言えないんです。茶碗丈ですよ。茶碗を触らなければ満足しないと言うのがありますよ。こう言う好きな人にはね。
大黒様にヒビ
《お伺い》御開眼戴きました大黒様にヒビが入りまして俵が二つに割れました。
《御垂示》直せば良いんです。
《お伺い》耳の横は。
《御垂示》直せば良い。木を埋めて貰って直せば良いです。
《お伺い》顔の真ん中に。
《御垂示》鼻でしょうね。顔の真ん中には鼻がある。鼻は特に丁寧に直さなければならない。鼻つ柱とか鼻つ面とかね。
阿修羅の指の爪
《お伺い》三越の阿修羅の腕の一番下の指の爪が取れておりますが。
《御垂示》古いから取れたんでしょう。
《お伺い》値打ちに於ては。
《御垂示》取れない方が良いですよ。満足なのがね。
御霊紙
《お伺い》御霊紙の戴き方は、火水土の意味で、三つにして戴くので御座いましょうか。
《御垂示》そんな事はないですよ。一つで良いですよ。
《お伺い》痔に貼らして戴いた時の処分は、如何に。
《御垂示》焼いてしまえば良いです。
《お伺い》御霊紙を戴きますと、御浄化が促進し、毒が強く寄りますので、顔等の場合は痕跡が残りますが、その場合には。
《御垂示》痕跡も少しの間ですからね。