夜の世界だったからね。
《お伺い》戦災以来仏壇がないので御座いますが、仏壇を買うと、誰か死ぬと言うのですが。
《御垂示》仏壇がないのはいけない。あべこべの事が多い――夜の世界だったからね。
お筆先があって、あれが大したものだった。『霊界物語』とか。今、ああ言うのは民主主義と違うからね――根本からね。それで、それを宣伝に使う事ができない。処が、それを使わなければ生命がない。「日本は神国、外国は獣の国であるぞよ」「今に艮の金神が返報返しを致すぞよ」なんてね。もう、大本教の御用も済んでる訳です。天理教の御用も済んでるし、仏教の御用も、キリスト教の御用も済んでる。今迄は確かに必要だった。だから之からも必要だとはいかない。時に応じて変わっていく。今迄は治った様だが、之からは死ぬか、浄霊を受けるか、どっちかです。そこ迄来ますね。大分近付いて来ているからね。だから、楽に信者が増えれば良いんです。楽にどころか、先の方で「頼みます」と言って来る時期でなければ本当じゃない。そう言う時期が来るんです。
一軒の家で御神体を二体お祀り
《お伺い》一軒の家で御神体は、二体様お祀りしてはいけないとの御教えを頂いておりますが、農家で母屋に兄が住み、離れに弟が住んでおりますが、両方に御神体をお祀り致しております。弟さんの方は座談会に行かせて頂いたりしております。
《御垂示》兄さんの方は、そこの家を守り、弟さんの方は宗教的宣伝をすると言うのですから、別々で構わない。かえって別々が本当です。片っ方は農家の家を護って――やはり祖先はいるが、倒れたりするのは嫌がりますから、家を御守護して、弟さんの方は宣伝を主にするので、別々だから良いんです。
《お伺い》母屋は良い部屋がなく、離れに立派なのができておりますが。
《御垂示》それで良い。霊界ではそこが中心になっている。
戒名をつけそこねている
《お伺い》親兄弟で御座いますが、門徒宗の和尚さんが簡単な人で、戒名をつけるのが嫌で、つけそこね、そのままで御座います。
《御垂示》それはね、それも時期の問題です。まだ、仏界が相当勢力のある間は、戒名でなければならない。処が、仏界がフラフラなんだから気にする事はない。まだそのままですか。
《お伺い》変えました。
《御垂示》それならそれで良い。そう言った冠婚葬祭の色々な形式を作ります。どうせ霊界では救われるんですから。貴方が働いていると言う事は、救われている。改めて、そう言った形式は作るから大した事はない。
無肥料栽培
《お伺い》無肥料栽培の、苗代が、無肥の方と有肥の方とは、良くかきまわしますが、無肥の方は中々澄みません。普通の有肥の方は直ぐに澄むのですが、どう言う訳かと聞かれましたので御座いますが。
《御垂示》ちょうど、血液みたいなものでしょう。無肥の方ですと軽い訳だからね。水そのものは変わりない。仮に、土が肥料を食っていると重いです。無肥料の方は軽いから澄むのは遅い訳です。
名前が良すぎる
《お伺い》「正しい」と言う字ですが、一を止めると書きますが、何か。
《御垂示》一を止めると言って気にする人もあるんです。処がね、つまり、下と上と両方になる。下と言う字と上と言う字は、両方こうなっている。それが「正しい」と言う。
《お伺い》人間の名前につけると悪いと申しますが。
《御垂示》そんな事はない。悪いと言うよりか、良すぎるんです。と言うのは、霊が相応していれば良いが、霊より名前の方が良すぎるからです。調和しないからです。だから天と言う字を書くと、必ず失敗する。と言うのは、良すぎるからです。天皇は別ですがね。普通の人間は地に住んでいるから、天じゃ高すぎる。
【お断り】一月は特別御面会を頂けませんので、昨年の四、五、六、七月の、一日の特別御面会における「御教え」を集録し、御垂示録第六号として発行させて頂く事になりましたので、その旨御了承下さいませ。