伏見稲荷
《お伺い》伏見稲荷を立派に祀っておりましたが、一年前に入信し、その後屏風観音さんを御奉斎し、主人がとにかく返すんだと言って、返してしまい、それより一カ月後に亡くなり、それから狐がでてきて、一家を断絶する為に入ったのに、光で見破られた、とか言って暴れます。
《御垂示》それはひどい。どうしてあなたは黙っていたんです。私の本にも書いてあるでしょう。光明如来様をお祀りしてから、一、二年そのままにして置いて、それから処分しなければならないとあるでしょう。
《お伺い》それをお伝え致しましたが。
《御垂示》それは順序を誤まっている。それは仕方がないです。狐と言うのは怒りっぽいからね。執念深いからね。普通は三年位ですね。そうしているうちに、段々弱って来て、俺はここから出て行くと言う気持ちになってから処分すると良い。それでないと、暴れ放題になる。それで、元通りにしたら、狐に良くお詫びしなさい。お稲荷さんに対して「大変行き届かない事をしたから許して貰いたい。知らずにやったから」と、よく言い聞かせるんです。「この通り光明如来様をお祀りしたから、いたければいなさい。もしおりたくなければ、何時でもお帰り下さい」と、納得する様に言う。そして、光明如来様に「稲荷が改心する様に御守護して下さい」とお願いして、今言った様に狐に詫びながら、納得する様に言うんです。それでも暴れる様なら、狐の方が悪いのですから、光明如来様にキュッとやられます。
《お伺い》二階に光明如来様、下に稲荷を祀っておりますが。
《御垂示》伏見稲荷は、中でも良いんです。一時は執着がありますから、少しは悪さをするでしょうが、段々おとなしくなります。
産土の神様
《お伺い》産土の神様にお礼参りに行ったら良いと言う御言葉で御座いましたが。
《御垂示》お礼参りばかりではない。お願いだ。
《お伺い》その際、祝詞を奏げ、最後の処はどの様に奏げましたら宜敷いでしょうか。
《御垂示》産土神守り給へ幸倍賜へ。で良いです。
龍神を祀る
《お伺い》龍神さんをお祀りする場合は幽世大神様にお願いするので御座いましょうか。
《御垂示》龍神をお祀りするのは止しなさい。以前(さき)からあるのは良いですがね。
《お伺い》井戸を取り潰しました場合等、幽世大神にお願いして宜敷いのでしょうか。
《御垂示》それで良いです。