*観音様、大黒様の祀り方(御垂示録3号 昭和26年10月8日⑫)

《お伺い》信者の方で、入信する機縁でしたが、不思議に観音さんが手に入り、青銅、陶器、珊瑚(さんご)の三体で御座います。どう言う具合にお祀り致したら宜敷いでしょうか。

《御垂示》大きいのを後にやって、順々にやったら良いでしょう。

《お伺い》下の床の間にお祀りしてもよろしいでしょうか。

《御垂示》構いません。三つ共ね。

《お伺い》二階は大光明如来様で、下は光明如来様です。

《御垂示》やっぱり、大光明如来様の方ですね。本当は大黒さんを床の間にはまずいんですがね。違い棚が良い。大黒さんと観音さんは、右、左ではちょっとまずい、位から言うと、大黒さんはずっと下ですからね。家来と同列と言う事は本当じゃないんですね。二階はどうなっている。

《お伺い》押入れになっております。

《御垂示》次の間はあるんですか。

《お伺い》ありますが、床の間がありません。

《御垂示》大黒さんの大きさは。

《お伺い》一尺位で御座います。

《御垂示》台はないんですか。

《お伺い》薄い板があります。

《御垂示》観音さんの台は。

《お伺い》ありません。

《御垂示》それでは、観音さんの台を作るんです。長方形のをね。

《お伺い》三体共で御座いますか。

《御垂示》そうです。そうすると、位が違うから良いです。同じでは同席と言う事になるからまずい。台は心掛ければ売ってますよ。それで、大黒様はじかにする。座蒲団は敷いて良いです。

《お伺い》御開眼頂いた観音さんを正面に、右に大黒さん、左に花を生けておりますが。

《御垂示》正面でも良いが、台を置かなければならない。

《お伺い》先き程の場合に、お花はどう言う具合に致しましたら宜敷いでしょうか。

《御垂示》観音さんの前に低い花を生ける。それなら良いですね。並んではまずい――いけないですね。

《お伺い》珊瑚の方は一寸位ですから隠れてしまいますが。

《御垂示》それでは、ちょっと除けると良い。見える位にね。

《お伺い》大きな花を生けます場合に、御神体が隠れますが、宜敷いでしょうか。

《御垂示》それは構いません。

《お伺い》違い棚の上に木彫の観音さんを安置しておりますのはいかがで御座いましょうか。

《御垂示》いけないですね。

《お伺い》志那から持って来たらしい、良いものですが、前の方にひびが入っております。

《御垂示》目立つのならいけないですね。道具屋に頼んで直したら良い。

《お伺い》御開眼頂いて御神前にお祀りして宜敷いでしょうか。

《御垂示》そうです。古い観音さんなら私が見てやっても良い。そして直して上げます。専門の道具屋がいるからね。

《お伺い》仏壇の中に金塗りの木彫の千手観音さんと大日如来のお像と阿弥陀さんのお像と、一寸八分の観音さんとありますが、仏壇の中で宜敷いでしょうか。

《御垂示》結構です。祖霊を守護しますからね。一寸八分の観音さんを真ん中にしたら良い。向かってて右に大日如来、左に阿弥陀さんが良い。

《お伺い》千手観音さんはいかに。

《御垂示》屏風観音さんの前に置くと良い。

《お伺い》観音さんは、御開眼頂いて御神前にお祀りしても宜敷いでしょうか。仏壇にお祀りしても宜敷いので御座いましょうか。

《御垂示》大きさによります。入るなら仏壇に入れて良いです。先祖から入れてあるなら、その通りで良い。

《お伺い》お祀りは、別々にするので御座いましょうか。

《御垂示》祖霊と一緒で良いです。祖霊さんの祀り方は知っているでしょう。別に変える必要はない。

《お伺い》大黒様を違い棚に置きました場合に、上が天袋になっていますが、上には何も入れない様に致しますので。

《御垂示》構いません。大黒さんはまた違うんですからね。

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