《お伺い》当年四十七才の婦人(未入信)昭和五年次女が急性胃腸カタル及び脳膜炎を併発し、その日に死亡致しました。その頃より、人と対談中突然、少しの間口がきけなくなる事が度々起ります。同七年長男出生、この頃より人と対談中軽い発作が起り、前に伏し、いかにもおかしくて堪らぬ様な状態になります。同九年妊娠致し発作が強くなり、子供を背負っていて突然倒れる様になり、医診の結果、後天性癲癇(てんかん)との事に五カ月の胎児の中絶を行いました。同十四年突然出血、輸卵管結紮手術を行い、その後何度となく発作を起し、はなはだしい時は転倒して人事不省に陥り、尿を多く洩らす様になり、朝より午後の方が多く、就寝中の発作は特にひどく、時には室内を彷徨する事もあり、発作時間は二、三分で、月経前一週間位になると乳房が痛み(乳腺炎の手術を致しております)発作もはなはだしくなります。なお幼少の頃三叉(さんさ)神経を病みし事ありし由で、今迄あらゆる療法を致しましたが、効果ありませんでした。右の状態にて現在に至り、一週間位の御浄霊にて、前額部及び延髄部の苦痛は取れ、夜及び昼の発作は、今の処なくなり、御浄霊を始めますと発作が起り、状態は笑い顔にて、手及び体全体を引き締め、脱衣状態をしながら横になり尿を洩らします。右はいかなる原因で御座いましょうか。
なお御守護頂きますには如何致しましたら宜敷いでしょうか。
《御垂示》
赤ん坊の霊ですよ。一人、二人――その霊ですね。無論祀ってあるでしょうね。つまり、浮かばれてない訳です。それからこう言う時に、祀り方が――何と言うか――お粗末だったり、それから惜しいとか、おっ母さんが思う執着で、霊界に安住ができなくて、おっ母さんの霊が呼ぶ訳です。それから子供が親を慕う場合に、そう言うのが憑ると、癲癇が起るんですね。これは癲癇ですね。それから、色んな医療をやって霊が曇りますから、そうすると癲癇が余計起り易くなる。尿を洩らすと言うのは、つまり赤ん坊の霊が憑ると、やっぱり赤ん坊の様に、尿を洩らすんですね。それから三叉神経を病むと言うのは、関係ありませんよ。手術して直ぐに起るなら関係ありますが、この赤ん坊が死んでからですからね。これは治るのは治りますよ。けれども、相当長くかかります。赤ん坊の霊を救ってやる様にするんですね。だから仏様に屏風観音様を祀って、未だ信仰に入らない様だけれども、早く信仰に入って光明如来様をお祀りして、その部屋に寝る様にして、時々浄霊する様にしただけでも、結構治ります。