十月二十八日
《お伺い》私の子供（５歳）発育が悪く、３歳位の体格で歩行できず、周囲の事情に依り、医師のレントゲン診断の結果、左足脱臼との事でギブスをはめれば治ると申しますが、本年八月より御浄霊を頂いております。現在は腹が膨って、体を左右にゆりながら歩行致しますが、左膝関節より下の方が曲がって、右足膝関節より僅か上の方が、少し右に湾曲しております。左記謹んで御伺い申し上げます。
一、脱臼の場合に歩かせて宜敷いでしょうか。
二、足の湾曲が治りましょうか。
三、御浄霊箇所。
何卒御教えの程御願い申し上げます。
《御垂示》
ギブスをはめても治りはしませんよ。骨のこう言う所がはずれるのが脱臼ですからね。しかしよく脱臼々々と言うが、間違える事がありますね。腹が膨ってと言うが、赤ん坊は腹が膨っているものだからね。大したものではない。これは生まれ変わった霊ですね。高い所から落ちたとか、殴られられたとかして、足をやられて、治りきらないうちに生まれ変った霊ですね。これは治りますよ。長くかかりますがね。脱臼でも、浄霊で治りますからね。はずれたのが、段々元に戻るんです。大したものです。つまり霊ですからね。霊の方が治ると、体の方がそれに倣(なら)ってきますからね。だから、これも浄霊していると、霊の方が治って来るから、体の方がそれに倣って来る。赤ん坊だから治り良い訳ですね。心配ありません。ギブスをやったらなお治りません。なお固まりますからね。それから、歩いて構いません。それが為に治りが悪いと言う事はない。
《お伺い》骨接ぎの方では、脱臼したのを、入れると言う事を言いますが、入れないでも御浄霊致して治るもので御座いましょうか。
《御垂示》そうです。入れる人は骨接ぎでも滅多にないですよ。難しいもので、一つの骨(こつ)があるんです――入れるのにね。先に青山に医学博士で、国分と言う人があった。これは名人で他の人で入らないのがこの人なら入るのです。よほど違うんですね。
《お伺い》はずれていると言う事は、気にしなくても宜敷いでしょうか。
《御垂示》そうです。治るから気にしないでも良い。
《お伺い》今の赤ん坊も御浄霊で。
《御垂示》霊がこう（曲って）なっているので、霊が治るんだから治ります。それに赤ん坊だからね。
＊赤ん坊の脱臼 御教え集３号 昭和26年10月28日①
