(お 伺 い) 昭和二十三年九月脊椎カリエスにて歩行もできず、医療を受けましたがはかばかしくなく、全快の見込みもないと思っておりましたところ、本教浄霊のお話をお聞きしてより毎日御浄霊を頂き、昭和二十四年二月主人が入信、三月に母、四月に私も入信させていただき、御屏風観音様もお迎えさせていただきまして、お縋りできる様になりましてよりは、御守護により日々快方に向かい、三、四ヵ月後には歩行もできる様にさせて頂きましたが、毎日母や主人に御浄霊を続けていただいているうちに、再び歩行ができなくなりました。
一心にお縋り申し上げ御浄霊を頂いており、昭和二十六年四月御神体をお迎えさせていただきます迄、しばらくの間歩行させていただく事が四回ございました。八月十一日に当地にT先生が出張して下さいましたので、御願い致し御浄霊をいただきましたところ、霊動いたしますので先生がお尋ね下さっても言葉が言えず、御先祖様ですかとお尋ね下さった時に、霊動していた手が上下に強く振ったのみでした。私から申して祖父にあたるのですが、昭和三年九月に縊死(いし)で亡くなっております。また御神体をお迎えさせて頂きまして一カ月程後に、私の夢に誰かは分かりませんが男の人が私の背中に力一杯につかまり、背中が痛くて堪らず、夢中にもがいている時に目があき、また一週間程して今度は男女二人が背中にありました。現在の状態は物に掴まりますと、足は震えますが自分で立ちあがる事ができます。脊椎カリエスは霊的な病気と御教え頂いておりますが、如何いたしますればお救い頂けましょうか。また御浄霊の中心は何処をして頂けば宜敷いでしょうか。御教えの程御願い申し上げます。
〔御 垂 示〕
脊椎カリエスの霊的と言う事は、ちょっと普通の霊憑りとは違う。これは本に書いてありますがね。祖先の罪穢れが、頭から脊椎に下がって来て物質化して膿になる。良く本を読むといい『天国の福音』ですかね。『天国の福音』読みましたか。
(お 伺 い)
「はい。」
〔御 垂 示〕
霊で――救われない霊がそうさせるんですから、これはお祀りしてやっていると救われますからね。霊動も口がきけない場合には首を振らせると良いんです。あっていたら、こう言う風に(首を縦に)違っていたら、こう(首を横に)そうすると、之で大体判断がつきます。腰ですね。腰から腎臓にかけて――そこを浄霊する。
(お 伺 い)
腰骨に膿が溜まり、排膿するかと思われましたが、排膿せず、しなびて参りました。
〔御 垂 示〕
それは、なお結構です。穴があいて膿が出るより、段々しなびていった方が本当なんです。これは気長にやればいいです。脊椎カリエスは長いですからね。先ず、完全に治る迄には十年かかるとみなければならない。歩ける様になるには二、三年ですね。助かるんだから何年かかっても良い訳ですね。