御垂示録15号 昭和二十七年十一月一日 ※エルサレムの開かずの門

「名古屋の御面会の時に、エルサレムに四つの門があるという事で御座いましたが、何ういう事で御座いましようか」
あれは昔拵えたのです。やっぱりキリストより一寸前らしいです。やっぱりユダヤです。将来救世主が現われる、其時にそれを御迎えするという準備です。其為に四つの門を拵えたのです。それで三つの門丈は開けられるが、一つの門丈は“開かずの門”と言って開けられなかった。今でもありますが、それで一番不思議に思う事は“開かずの門”の上に十六の菊が附いている。だからその開かずの門には日本の天皇が行かれるという説もあったのです。十六の菊の門と言って、菊の花ではないのです。四方に神の光が行渡るという様な意味です。やっぱり八絋一宇という様なものです。八絋一宇を戦争の道具に使ったのは大変な違いで、あべこべだったわけです。それでイスラエルの流れと言いますが、イスラエル民族の十二の流れというのは、十二の種族になったわけです。それでその一種族丈が東に向って行って行方不明になったという事があるのですが、一種族が東に行ったという事は、支那に行ったのです。そうして漢民族、漢の英雄になって、それが日本に渡って来たのです。それが瓊々杵尊なのです。天孫瓊々杵尊です。その孫さんが神武天皇です。日本は今迄それが統治していたのです。そうしてそのイスラエルというのはユダヤの祖先だから、そこで日本というのはユダヤの系統だという説もあるのです。木村高太郎という人はそういう説を唱えていたのです。やっぱりそれは神様の経綸なのです。だから何千年何万年前から神様は色々な仕組をしていたのです。だからやっぱりお筆先にあります。“今に世界が唸るぞよ”というのがありますが、メシヤ教というのが本当に分って来たら、本当に世界は唸ります。それでキリストもイスラエルですから、キリスト教も素盞嗚尊の系統なのです。今世界の文化というのは、結局ユダヤの文化なのです。だからユダヤというのは非常に大きな手柄をしたのです。それでユダヤというのを非常に悪い様に宣伝したのは戦争前の軍部ですが、むしろ本当から言うとユダヤに感謝して良い位のものです。今の斯ういった機械文明とかを考え出したのは、みんなユダヤ人です。それでユダヤ人を欧洲戦争の時なんか、ドイツはどう間違えたのか、みんなユダヤ人を排斥したので、その偉いのがアメリカやソ連に行って了ったのです。それが色んな事を考え出してやったのです。今アメリカやソ連が新しい武器を作ったり、原子爆弾を作ったりしているのは、結局その系統です。アインシュタインというのはアメリカに亡命したのです。それでアメリカでは非常に歓待したのです。原子爆弾の理論を最初に言ったのはアインシュタインです。アインシュタインが“斯ういう物が出来る、原子破壊という物が出来る。可能だ”という事を唱えたのです。だからユダヤ人というのは唯物的に非常に良い頭です。処がそういった良い方面もあるし、又医学の様なあんな馬鹿気たものを作ったのもユダヤ人だから、そこに一つ足りない。九分九厘の力しかないのです。それで私の方は一厘の方だから、九分九厘の間違った処を訂正する。色んな機械や色んな薬でやった事を、斯う(御浄霊)やれば治るという事は、やっぱりそういう意味です。今迄はユダヤ文化に依って世界は殆ど支配されて了ったのです。只一つ足りなかった為に、折角作った文化がみんな人間を苦しめる道具になって了ったのです。それで一厘というのは、苦しめた文化つまり不幸を生んだ文化を幸福を生む文化にするのです。それがメシヤ教です。もう少し経つと面白いのです。今迄のは基礎工事なのです。之から愈々建築に取掛るのです。基礎工事で、それで模型も造っていたのです。箱根が第一の模型で、熱海、京都と第二第三の模型です。京都が出来ると今度は九州です。九州が出来ると、今度は中国です。
「中国は何の辺で御座いましようか」
北京城です。あそこが中心です。併しあそこは木が無いのです。非常に景色は良いが木丈が無いのです。だから木を植えなければならない。そうなると中国も変ります。今の中共政府なども随分変るでしよう。無論ソ連の手から離れます。それも時期の問題です。毛沢東というのは非常に偉い人です。だからむしろ毛沢東は共産主義を利用している様なものです。あれでいくと早いですから、もう少し行ってソ連の力を借りなくても良いという時になると、ソ連を離れて了います。
「西蔵(チベット)辺りには何も出来ませんので御座いましようか」
いや、出来ます。あそこにも地上天国が出来ます。西蔵は良い処です。神様の取って置きの処です。やっぱりメシヤ教の別院という様な処です。西蔵と北京に別院を、という事になります。
「西蔵にユダヤの本拠があるという事は、本当で御座いましようか」
それは怪しいです。小説の様な事を書いたものが随分あります。
「併し西蔵と申しますと、財宝的な事で鉱山とかゞありますので御座いましようか」
金があります。金は世界で一番です。それでミロクの世になると非常に金を使います。装飾に使うのです。
「黄金の甍燦々とで御座いますから」
そうです。瓦迄金でというのは、金の板を張るのです。結局根本は人類から病気を除けば良いのです。病気が無くなれば、精神的に悪を好まなくなります。で、病気を無くすという事は、病気の根本を知れば良い。そういう事を今度『アメリカを救う』の本に、分る様に書いてあります。あれが分れば、もうミロクの世の創造が始る様なものです。つまり今迄は病気が必要だったという事です。併し愈々病気の必要がなくなるのです。

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