大光明世界の建設(四) 世界統一の中心 (光明世界四号 昭和十年一月十一日)


今迄吾々は、日本が世界を統一すると言ひ、又、それを信じてきました。何故であるかと言ひますと、日本は世界の中心であるといふ事であります。所が、世界は日本を称して、極東の国と言ってをります。極東といふと端っこと言ふ意味になります。その端っこが世界の中心であるとは一寸変にとれるのであります。それに就て、此間観音様から知らして戴きました。一寸した事ではありますが知ってゐていい事と思ふのであります。それは、天界の中心が日本の真上になってゐるのでありまして、東京の麹町宮城が、天の中心の中心になってゐるのであります。で、斯ういふ風に見、斯ういふ風に考へてみると判ってくる。例へば此(茶碗を取られて逆さになされ)此所(茶碗の尻の丸い所)が日本と致しますと此方(上から)から見ると中心でありますが、横からみると端になる、極東になるのであります。要するに、尖(トガ)りの真中とみれば、宜しいのであります、詰まり縦から見るのと、横から見るのと違ひであります。

又祭りの際の、五六七(ミロク) のお供餅でありますが、之を上からみると、一番上の赤が真中でありますが、之を横にみますと端っこになってゐます。此道理で判ると思ひます。今度の観音会の徽章(キショウ)も此五六七(ミロク) のお供へを真上から見た図であります。所が、今迄の世界の中心は何処かと言ひますと、英吉利(イギリス)になってゐるんでありますが、之は天の中心と地の中心が外(ハズ)れてゐるんであります。それを捻(ネ)じ直すそれが今度の大経綸であります。今迄は宗教でも何でも、西の方が中心になってゐるんでありますが本当は、東の方が中心にならなければ天地の法則に叶はないのであります。或はアメリカに中心が移ったなどと言ってゐますが、東の方が、中心にならなければ、どうしても世界は平和にならないのであります。

要するに、横は合ってゐるが、縦は違ってゐるんでありますから大光明世界建設には此根本が直らなければならないのであります。

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