大光明世界の建設 大宗教の発祥地点(病貧争絶無の世界を造る観音運動とは何? 昭和十年九月十五日)


我観音会は、日本の中心たる、東京の又中心たる麹町区の中央、半蔵門に、昭和十年一月一日生れたのである。此所(ここ)は、一天万乗の大君の坐(おわ)す、皇居から指呼の間で、本当の意味の御膝元である。これは重大なる意味の存(そん)ずる事である。

 日本が世界を統一するという事は、日本天皇の大御稜威を、全世界に拡充する事であるのは前項に述べた通りである。

 日の本とは、⦿の本である。日の文字は、⦿の象形文字から出来たのである。スの本であるスは一人(いちにん)を繋げて出来た文字である。上(かみ)御一人という事であるスは又統(す)である。皇(すめる)であり澄(すみ)である。統一の中心との意味でる。

 太陽が昇って、天体の中心に到った時が、一番光が強い時である。それが正午の刻である。それを仰ぎ見た時、天体は⦿の形である。

 大太陽の光りによって、全世界を照し、遍(あまね)く人類をして、その光りに浴せしむる形態である。

 此故(このゆえ)を以て、太陽の如き、大いなる光明の救いは、統一の中心である東京の、御膝元から生れなければならないという事は、自明の理である。

 今日迄、数え切れない程の宗教や、救人(すくいびと) が出たが、それ等は尽(ことごと)く、中心地点から外れている。これに因ってみても、観音会は、如何に重大なる使命を以て、生れたかは、想像出来るであろう。

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