霊界における年齢、霊視能力について、人霊の分霊『教えの光』(3. 霊及び霊界の問題)昭和二十六年五月二十日 

 霊界における年齢  

     【お伺】霊界では年令はどうなるでしょうか。

    【御垂示】霊界の年というのは、実に千差万別で、地獄と天国と違う。天国は若くなる。地獄の霊は年寄りのようになる。また霊界で年とって育つのもあり、年中同じのもある。私も天国へ行けば三十歳くらいになる。霊界へ行くと年齢が違っても、親子はどこまでも親子である。霊界はすべてその人の想念の善悪と罪穢の多少、使命の必要、霊位の高下などによって千差万別である。

 霊視能力について 

       【お伺】心霊学者、修養団体(報恩会、奉誠会、霊友会)などの指導者の霊視能力は憑霊のためでしょうか。

    【御垂示】総て霊視能力は憑霊のためで、そのほとんどは狐霊である。狐が憑ると霊が見えたり声が聞こえるのである。精神病者は右の能力が顕著である。故に普通人がそうなることは危険である。しかし特殊の場合一時的見える場合は差し支えない。始終見えるのはよくない。精神病者がよく空間をみつめているが、これは医学では幻覚といい、聴こえるのを幻聴という。正守護神が視せる場合があり、その際狐を使うこともある。

 人霊の分霊  

      【お伺】人の生まれ代わりにつき、ある霊の申すのに「前生の人の性格中類似の特質(例えば十の特質ありとせばそのうちの五ないし六種)を具えて生まれる場合もある」と申しますが、右は本当なのでございましょうか。この場合に霊の分霊と憑依について。

    【御垂示】たしかに多くなったり少なくなったりすることはある。人間の霊には分霊ということはない。神様は高級になるほどいくらでも分霊ができる。狐なぞは、狐の眷属がほうぼうへ憑るので、ちょうど分霊のようにみえる。また霊は一瞬にしてどんな遠方でも行くから、分霊されたように思えるのである。

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