[日々雑感]三好ドクターが語る、健康イメージの「健康病」(その5)

                           

水を飲む女性

 こんにちは
 世の中は健康志向で、いろんな情報がありますね。つい最近、友達がお水を1日1.5ℓ飲むと良いとドクターが言ってたからこれから飲んで見ると言ってきました。そういえば十数年前に周りの友達が「一日2ℓ水をの飲まなくちゃいけないらしいよ」とドクターに聞いたらしく、頑張って飲んでいた人が結構いてたことを思い出しました。飲んだら良いのかもしれないけど、それも大変だなと私は聞き流していたのですが、2ℓ飲んでいた人達が、健康になったという様子は特に無かったように思います。

 日本で人が入らない山から湧き出る安全な水など望みようがないと思うのですが、それでも山の水は美味しいし、おいて置いても腐らないので、7、8年ぐらい前までは、毎月飲料用の山水を汲みに行っていました。

 それから水を汲みに行けなくなり、しょうがないので浄水器に変えようと思い、電気屋さんを回ったり、ネットで調べてみたりもしましたが、本当のところどれが良いのかよくわかりませんでした。お水にそんなに高いお金をかけることもできないので、カルキなど、不純物をほとんど除去してくれる浄水器で諦めることにして今も使っています。

 水と健康で検索してみたら、なんと”水をたくさん飲んだ方が健康に良い”という本と、”水の飲み過ぎはよくない”という相反する内容の健康本がたくさん出てきました。(汗)

 専門的な知識のない人間には、ホントは何が良いのかちょっとわかりにくいですよね。

 今回も”健康イメージの「健康病」”について「新型コロナとがん」から、一部アップさせていただき学んでみたいと思います。 

化学物質の免疫はつかない

  麻疹などの病原微生物にかかると二度とかからなくなり免疫が付きます。農薬や食品添加物などの化学物質も麻疹と同じように免疫がつくと思い、無農薬や無添加のものばかり食べていると農薬や添加物に対する免疫がつかなくなるから、農薬や添加物を使った食べ物を食べて免疫をつけた方が良いと誤解している人がいます。

 しかし、化学物質に対する免疫抗体はつきません。つかないどころか化学物質は免疫機能に悪影響を及ぼします。

 免疫抗体がつくのは外部から侵入したウイルスや細菌などのタンパク質に対してです。化学物質はタンパク質ではないので免疫がつくことはありません。

 ただし、化学物質が体内のタンパク質と結合して抗原になり抗体ができると、抗原抗体反応が起きアレルギーになることがあります。

「新型コロナとがん」三好基晴著より

 こういう考え方もあるんですね。驚きです!!。
 農薬や食品添加物などの化学物質を体内に取り入れ続けることは超危険ですよね。

活性酸素のメリットとデメリット

 生活環境内の有害化学物質を摂取すると、体内で活性酸素が発生することがあります。活性酸素いうと細胞のDNAや細胞膜を傷つけてしまい、いろいろな病気の要因となることがあり、活性酸素は有害物質と決めつけられることが多いです。

 しかし、活性酸素は本来、病原体を攻撃する役割を持っており、血管を広げる、排卵を誘発する、肝臓で有害物質を解毒するなど生命活動に不可欠な有用物質でもあるのです。有用な活性酸素が体内で必要に応じて自然に発生し、有用な働きをします。

「運動をすると酸素を大量に吸い込み、そのため活性酸素がたくさん発生するので運動は体に悪い」と言われることがあります。

 たしかに、 運動をすれば活性酸素は発生しますが、運動をすることで発生した活性酸素を消去する働きのほうが高まるとも言われています。

 運動をすることで「血液の循環がよくなる」「心拍機能が向上する」「筋力が向上する」などメリットは多くあります。毎日、適度な運動は心がけるべきです。

 無肥料無農薬の自然栽培の野菜は一般栽培の野菜より活性酸素を消去する酵素が多いという事実があります。

 しかし、活性酸素を消去する酵素が多いから体によいというのではありません。自然栽培の野菜が持っている活性酸素を消去する酵素の量が本来の農産物の量であり、一般栽培の野菜の酵素の量は少ないということです。

「新型コロナとがん」三好基晴著より

 活性酸素には色々な働きがあるんですね。

抗酸化力と解毒力

 活性酸素の働きを打ち消すという抗酸化サプリメントとして、ビタミン剤などが体に無条件でよいかのように謳われ販売されています。

 しかし、これらの抗酸化サプリメントが活性酸素の有用な働きまでも阻害してしまうためか、抗酸化サプリメントに有害性があるという研究報告があります。

 抗酸化物質はどのようにして酸化を防ぐのでしょうか。抗酸化物質であるビタミンCでは、食べ物や体内の成分が酸素と結合して酸化する前に、ビタミンCが先に酸素と結合して酸化します。言わばビタミンCが犠牲となって食べ物や体内の成分が酸化するのを防いでいるのです。

 ここで問題なのが、サプリのビタミンCは酸化すると酸化ビタミンCになり有害な働きをすることがあります。

 サプリや健康食品などで抗酸化力が強い、と言っても抗酸化力の測定方法は数多くあります。ある測定方法では強くても他の測定方法では弱いかもしれません。すべての測定方法で調べることは困難です。

 また、試験管内の測定方法のデータがほとんどで、それを摂取した場合、体内で抗酸化力が強くなったという信頼性の高いデータは見たことがありません。

 もし、体内で抗酸化力が強くなれば、解毒力が弱くなるかもしれません。例えば、肝臓では有害物質を活性酸素による酸化作用によって処理します。

 健康食品やサプリメントを摂取して肝臓での酸化作用が抑制されれば、解毒作用も抑制されてしまうことになりかねません。

 どんな物を摂取しても、有用な酸化作用は防げず有害な酸化作用だけ防げようと、人為的にコントロールすることは、そう簡単にできないのです。

 食品添加物の酸化防止剤は有害だといっても、抗酸化物質は体に良いと考えている人がいます。

 しかし、酸化防止剤のビタミンCもサプリの抗酸化物質のビタミンCも同じものです。いずれも有害性があります。

 今の商業主義、営利主義は、売る側の都合のいいことしか言わず、都合の悪いことは公表されないことが多いです。売る側が示すメリットだけを信じて鵜呑みにはできません。 

「新型コロナとがん」三好基晴著より

 抗酸化物質?、酸化防止剤?・・・・ちょっとこんがらがっています。わかりにくいから消費者が騙されやすいということですよね。クワバラ!、クワバラ!

デトックスは「毒だし」か「毒入れ」か

 <前 略>

 衣食住の生活環境の有害物質の話をすると「有害物質を体から排出するには何を食べたらよいか?」とよく聞かれます。しかし残念ながら、そんな都合の良い食べ物はありません。

 ただし、人間の体には体内の有害物質を排出する浄化能力が備わっています。運動をして汗をかくのも一つの方法です。

 今の普通の生活では有害物質が体の外へ出る量より、生活環境内から体に入ってくる量のほうが多いために体に溜まってくるのです。

 ですから、有害物質を入れる量を減らし出す量を増やして、体に溜まる有害物質の量を減らすしかありません。

 <後 略>

新型コロナとがん」三好基晴著より

 確かに、現代の生活では有害物質を取らずに生活することはなかなか難しいですし、電磁波など生活で切り離すことはとても難しい事ですよね。有害物質のないクリーンな生活ができるようになったらどんなにいいでしょうね。

好転反応と副作用

 病気を好転反応と呼び、良い意味に解釈することはよいことです。しかし、好転反応という言葉を意識的か無意識的か悪用している人たちも増えています。

 健康食品や化粧品やアロマセラピーなどで症状が悪化することがあります。これは、有害なものを食べたり吸ったり塗ったりした結果の副作用です。

 <後 略>

「新型コロナとがん」三好基晴著より

 本当に好転反応なのか見極めるのは難しそうですね。気をつけましょう。

 断食は衰弱療法

 断食をすると病気が治るとか免疫力が強くなるとか言われています。しかし、病気そのものが治ったのではなく断食で体が衰弱して病気という浄化力が低下したとも言えます。

 <後 略>

新型コロナとがん」三好基晴著より
  •  減塩してはいけない
  •  減塩で死亡率が増加する。
  •  腹八分目は体に悪い
  •  よく噛んで食べてはいけない
  •  のどが渇いていないのに水を飲んではいけない
  •  座りすぎ症候群

 他、上記などについて解説されています。詳しくは「新型コロナとがん」をお読みください。

 極端な事をしなくても、できるだけ安全な物を美味しくいただくのが大切なようですね。また、体が欲する時に欲する物をとっていくようにすることも大事なことのようで。”シンプルイズザベスト”といったところですね。

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