唯物主義者との問答(光5号 昭和24年4月18日)

某日某所、唯物主義者甲、唯心主義者乙との対談

「病気は医者が治すんだから、信仰なんか必要がないと思う」

「必要がないとすると、医学なら治るという意味か」

「そうも言えないが、医学以上のものは今日ないからと思う」

「医学以上のものはないとしたら、信仰療法に縋ってくる人の多数なのはどういう訳か」

「それは迷いだ」

「医学で効果があるとすれば、迷う筈がないではないか」

(沈黙)…..

「信仰療法へすがるのは、誰からか奨められるからだが、奨める人は顕著な効果を認めたからである、その為に人に奨める気にもなる、そうでなければ、人の生命に関はる程の問題を人に奨める筈がないではないか」

「なるほど」

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