私は、三歳ころに下半身不随の小児麻痺に罹ったらしい。
他人事のような言い方をしているが、私にはほとんど記憶がない。その事実を知ったのは、高校三年生の夏だった。世界救世教の奨学生の集いに参加した報告を支部長にした時だった。支部長から「君は、子供のころに小児麻痺だったのが、ご浄霊によって救われたことを自覚しているか。救われた命は、救い主である神様のために捧げるべきだ。君が専従することはお父さんも望んでいる。」と言われた。
自覚も何もない。救われた覚えもない。帰宅後母親に確認したら、
「当時大流行したポリオに罹り下半身不随になった。」
ということである。また「医者に行ったが、一生治らないかも知れないと言われ、それなら明主様のご浄霊に縋るしかないということで、家族は勿論、信者さんも献身的にご浄霊をしてくれて、奇蹟的に一ヶ月ほどで歩けるようになった。」ということである。
このことがきっかけとなって、教団の教育機関であった京都救世専門学院を受験して専従者の道を歩ませていただくことになった。
この他にも本人が知らない事実があった。それは結婚が決まった時のことである。祖母から「あーあ良かった。あんたは、小さい時に、町に来ていた行者さんから、この子は二十歳まで生きられないかも知れない。もし生きたとしても結婚もできないし子供も授からない。また、この家は一握りの土地も無くなる運命の家だ。」と言われたということを明かしたのである。他には無いと思うが、こんな重大なことをよく家族ぐるみで隠していたものだと思う。
私は、専従を許されてから40年余り、さまざまなことを経験させていただきました。普通の専従者では中々経験できないことが沢山ありましたが、それらは全て意味のあってのことだと受け止めています。その意味では、私には、知らせる使命があり、目を覚まさせる使命があると思っています。
今回の寄稿をご縁として、私が実体験したご浄霊の奇蹟や、夢知らせや霊的な事象など不思議な出来事を順次投稿させていただきます。お楽しみに・・・。
by Mr.Right