御教え集2号 昭和二十六年九月八日 *龍神、戸隠山

(お 伺 い) 私の次女J(三歳)は一カ月程前に下痢と高熱の為引き付けを起し、二、三日置いて発熱、前後三回引き付けを起しました。その後一週間程四十度前後の熱が続き、危篤状態に陥り、口から回虫を一匹あげました。その頃より熱は下がりましたが、変な目付きをする様になり、しきりに延髄付近をさすり、苦しい時にはゴロゴロ転がり回っておりました。三年前主人の妹S(二十四歳)は急性肋膜炎腸結核で三カ月程病み死亡致しました。死亡前には目が吊り上がって、顔は強かをがこわば)り、大変恐ろしい顔になり、本人は顔が顔がと無意識に言いながら頬をかきむしっておりましたが、その様な状態のまま二、三日で死亡致しました。その日がちょうど、Sの姉の命日でした。Jもその時と同様な顔を致しますので、御浄霊に来ていた弟が、龍神が憑ったのではないかと申しますので、気がつきました。と申しますのは、私の家の祖父が本山より頂いて来たと言う「九頭龍(くずりゅう)大神守護」(戸隠山八大龍王)と言う軸物を祀り、龍神を信仰し他人の歯痛を治しておりました。父も在世中迄祀っておりましたが、十二年前死亡してより祀っておりません。祖父は中風で死亡、父は脳溢血で、母は中風でそれぞれ死亡、またJの姉(K)は、三歳の時腸炎で、五年前に死亡しております。現在Jは御守護により大分快方に向かっておりますが、まだ足に力が入らずヨロヨロ致しております。Jの浄化と右の事項と、何か霊的関係が御座いましょうか。また右軸物は如何すれば宜敷いでしょうか。御神体はお祀りさせて頂いております。

〔御 垂 示〕
九頭龍は居やしない。贋物です。これは嘘だ。
最初はこの龍神らしいんですが――戸隠山は邪神がいるんです。私は七、八年前になりますがね――信州に行った時、戸隠山に参詣しようと思って行った。処が、事情があってよそを通って行って見たが、道が壊れて行けなかった事があるが、神様から――未だ行っては早いからと思われたので止しましたが、そんな訳で、戸隠山は中々日(いわ)くがあるんです。だから、この龍神も良い働きはしないんです。ちょっとした事で怨んだりします。最初はそれでしょう。そうして亡くなった霊が憑いたんでしよう。然し、そんな事を色々と面倒ですからね。龍神の軸は何処にしまってる。

(お 伺 い)二階の押し入に入っていましたのを、今は御神前の床の隅に置いております。

〔御 垂 示〕それは、御神前をちょっと避けて、向かって右に台を置いて、その上に置く。そうして、光明如来様にお礼をした後で、ちょっと頭を下げる程度で良い。すると、喜んで――光明如来様の光を受けて段々改心します。それで良い。そうすると、子供の方も良くなる。

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