《お伺い》 昭和二十二年一月以来腹部の御浄化で苦しみ、七人の医師にかかり、「胃潰瘍の傷痕の痛み」または「胃下垂」と診断されました。昭和二十二年一月より五月迄が最も悪化致し、腹部は一枚の板の様になり、痺(しび)れて感覚はなく、食事もとらず、医薬も皆吐き出しまして、ヌラも吐き、大便は五、六日に一回ぐらい黒いものが出まして、絶えず腸の内部を引掻く様な激痛の為、一時は死を覚悟致しました。六月頃より小康を得まして、二十二年十二月入信、翌年御神体を御奉斎させて頂きましたが、苦しみに堪えかね、医療を致しました。今もって腸の内部の痛みが続きまして、歩行も困難で御座います。時折激痛があり、その際は下腹部に棒状の突起ができまして、激しく脈打ちます。最近信者様の熱心な御浄霊を頂いており、龍神もお祀り致し、御飯も一杯半位美味しく頂いております。私の母が先年死亡致しました際、死相はさながら龍神の様で御座いました。母との折り合いが悪く、母の死後は事業の方も思う様にいきません。私の病気は霊的に関係が御座いましょうか。また下腹部の脈打つのはいかなる訳で御座いましょうか。
《御垂示》
これは霊的ではありませんね。薬毒ですよ。腹部は一枚の板の様に――これも薬毒ですね。全部薬毒ですね。大便は――これは食物が少ないから、大便が固まって黒くなるのです。しかし、これはいくらか血が混じっているんですね。胃潰瘍のね。腸を引っ掻く様な――薬毒が腸を刺激する。毒素が腸を通る時刺激するんです。今もって腸の内部の痛みが続いて――この薬毒が始終腸にいくので、腸の粘膜があれている様になる。棒状の突起ができ、脈打つ――お腹が痩せている人でよくあります。これは段々治るに従って肉がつきますから、普通になります。龍神も関係はありますね。けれども、これは薬毒ですよ。医者の胃の薬を沢山服んだら、こうなるにきまっている。そうして、背中に固まりがありますから、背中の方を主にして浄霊すると良い。腹部が痛い時は、背中のちょっと上の方あたりに固まりがあります。両側にありますからね。どっちかが余計腫れてます。大抵左が大きい。人によっては右側もありますが、多く腫れている方を浄霊する。これは気長にです。段々良くなって来ます。
＊薬毒、胃潰瘍 御教え集３号 昭和26年1０月15日③
