
小学校の頃、学校で「ぎょう虫検査」がありました。体の中に虫がいるかもしれないという事実が、子供心にとても恐ろしかったのを覚えています。
大人になってから、その原因が糞尿肥料にあると知ったときは驚きました。さらに岡田茂吉は「肥料や農薬によって血液が濁る」と説いています。
血液が汚れることで病気になる。アトピーや水虫のような皮膚のトラブルも、その原因の一つになりうるのかもしれない。そう気づいたとき、自然農法の意味がまた一段と深く感じられました。
当時の日本が抱えていた深刻な問題

昭和26年ごろの日本では、国民の80パーセント以上が回虫を保有しているという調査結果がありました。多くの人は軽い症状で済んでいましたが、なかには数十匹、数百匹もの回虫が体内に入り込み、内臓を傷つけて激しい苦痛をともなうケースもありました。死亡する人も少なくなかったといいます。
医学が説明できなかったこと
当時の医学は、糞尿を肥料に使うことで回虫の卵が野菜を通じて人の体に入ると説明していました。岡田もその点は認めていました。
しかし彼はさらに踏み込んで考えました。
回虫以外にも、蟯虫・十二指腸虫・疥癬・水虫など、さまざまな寄生虫や皮膚の問題がありました。これらの多くは、当時の医学では「原因不明」とされていました。
岡田の見解はこうです。人為的な肥料(特に糞尿肥料)によって血液が濁り、体の内側の環境が乱れる。その結果、虫が湧きやすい状態になる、というのです。
体が本来もっている力
岡田は、正しい条件さえ整えば、人間の体は寄生虫や病気に対して自然に抵抗力をもつと考えていました。
その条件とはシンプルなものです。
新鮮な空気を吸うこと。清潔な水を飲むこと。不純物のない土から育った食べものを食べること。そして、薬や化学物質をなるべく体に入れないこと。
岡田は、このような生活を続けることができれば、100歳以上まで健康に生きることも決して不可能ではないと述べています。
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この記事は入口となる紹介文です。岡田茂吉が1951年に書いた原文は、meshiya.jpでお読みいただけます。
👉 寄生虫問題


