*自然栽培 質疑応答ー2 (御垂示録4号 昭和26年11月1日⑦)

《お伺い》菜葉、大根の種等は、午後三時過ぎから播いたのは虫が来ない。朝播いたのは、虫がつくと言う事を言っておりますが。

《御垂示》そんな事はありませんよ。ところがね。こう言う事は言えます。熱い所で朝播いたのは、熱くて日当たりが良い為に、乾燥します。朝播いたのは余計乾燥しますね。午後三時に――播いたのは、夜になって、乾燥しないから、虫がつくとかつかないとかそう言う事がありますね。だから、種を播くのは曇った日が良いですよ。曇って、小雨が降る様な時がね。播いて、乾燥すると言うのが一番いけないんです。

《お伺い》虫のつき方でも、成長が違っております。

《御垂示》無肥料になれば、そんな事は問題ではない。

《お伺い》千葉県の方で、自然栽培をやり、村でも評判になり色々言われているんだから、どうせの事に、看板をあげて一年目の時は一年目と書いて立てましたが、素直に立てたのは成績が良く、渋々やったのは成績が悪いので御座います。汽車に乗っておりまして見えます。大きな看板を見て驚く人、笑っている人、熱心に聞く人と分かれております。反収一俵半位増収の見込みで御座います。村中の評判になっており、その為に五、六人入信致しました。

《御垂示》それは、意気込みが違いますからね。思案すると、それだけね。稲だって生きているんですからね。稲だって「よーし」となります。

《お伺い》言霊の働きは力があるんだから、文字にもあると思い、看板を立てたので御座います。

《御垂示》そうですよ。浄霊だって文字でやるんだからね。何と書いた。

《お伺い》世界救世教自然農耕法何年目と名前を書いてます。

《御垂示》全部書いたね。言霊で「田んぼに、うんと実をらしてくれ」「頼むぜ」「うん」とね。

《お伺い》こやしはやらんと言ってやりました。

《御垂示》そうすると、作物は喜びます。作物は、肥料の為にどの位苦しんだか分からない。たくさん生りたいと思っても、それだけ邪魔されるんだからね。

《お伺い》私は、少し位やったのは、近所の臭いだけで参っちゃうと言うんです。

《御垂示》試しでも、ちゃんとやれば良いがね。

《お伺い》農家で、自然農法の事を色々聞いて居ながら、試しにやってみようと言っておりましたが、そこにいる女の子の頭が禿げてしまいました。一反の中一畝いっせしかやっておりませんので、頭も九分の一は生えるだろう。全部自然栽培でやれば、頭も全部生えるだろうと言っておりました。今では立派な女になりました。やっぱり、試すと言っても他で見ていて知っていたら、全部やらなければ。

《御垂示》しかし普通は、試すんでも、それで良いですよ。結局分かりますからね。

《お伺い》藁は冬入れて置いてもよろしいでしょうか。

《御垂示》良いですよ。早い方が良いから、冬でも良いですね。

《お伺い》肥料と言う観念が取れない為に、暖めると言っても、肥料と言う感じが出ている様で御座います。

《御垂示》ありますね。追々取るんですね。

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