*歯の治療/木を切る/祀ってある狐/胃の急所/ザルに水/人の値打ち(御垂示録8号 昭和27年3月1日⑦)

歯の治療

《お伺い》歯医者で御座いますが、信者の場合は、歯を取る時に薬を使いませんので。

《御垂示》薬を使っちゃいけませんね。又痛みますよ。

《お伺い》神経が出ている場合には。

《御垂示》神経を殺すんでしょう――亜砒酸あひさんでね。それはやっても良いです。麻痺剤を注射してね。

《お伺い》神経を取りました後に、御霊紙を詰めますのは。

《御垂示》そんな事しなくても、薬さえつけなければ――その時消毒薬を使わない様にするんです。

《お伺い》オキシフル、アルコールもいけませんので。

《御垂示》アルコールは構いません。オキシフルはいけません。

《お伺い》未信者の場合には。

《御垂示》未信者の場合もその通りです。今言った通りです。

《お伺い》腫れた後、御浄霊を致しますと来なくなるのが居ります。

《御垂示》結構じゃないですか。つまり治って来なくなるんでしょう。ああそうか、おかしいと思って来なくなるのですか。そう言うのは、止した方が良いです。唯、未信者でも非常に痛がるのは、之は薬でやるよりか、私が他の方法で痛みを治す方法を知っているからと、一応、そう言ってやったら良いでしょう。それは、あなたが断れば良い。痛いのは毒が固まって溶けているんだから、腫れれば腫れる丈結構だからと、理解させてやったら良い。それで解らなければ仕方がない。

木を切る

《お伺い》大きいけやきの木を切り、日蓮宗の行者より、天狗が憑いているから祀らなければいけないと言われ、祀ってありましたのを、光明如来様をお祀りさせて戴きましてより、床の間にあったのを縁側の棚に移しました。女の子で右腕が細いのがおりますが、御浄霊で良くなっておりますが、祀り方が行届かない事と関係が御座いましょうか。

《御垂示》ないとも言えないがね。大した事じゃないがね。兎に角木は、凡て代わりの木を植えて――欅なら欅をね。そうしてお移りを願いたいと言うのが一番良いんですよ。

《お伺い》腕は大きくなるに従って良くなりますので御座いましょうか。

《御垂示》良くなりますよ。今のは欅を植えてやってから、祀ってあるのを処分すれば良いですよ。その方が喜ぶんです。

《お伺い》処分してよろしいので。

《御垂示》そうです。此処に代わりの木を植えたからと言って、それから処分すれば良い。焼けばね。

狐の祀り方

《お伺い》御屏風観音様の側に玩具みたいな狐が祀ってあり、ガラス箱に入れてあります。引き出しに紙に書いた法名を入れてありますが、鼠のミイラが一緒に入っておりました。狐を仏壇から出しますと、三つになる男の子がキャッと言い、物凄い引きつけを起こし、御浄霊で治りました。

《御垂示》鼠は別に先祖に関係がある訳はない。誰かが、引き出しに入った鼠を閉めて殺したんだね。

《お伺い》狐は。

《御垂示》狐は憑いているんですね。仏壇の中にあるのはいけませんね。屏風観音様を祀ってから、どの位ですか。

《お伺い》三年位になります。

《御垂示》仏壇の外なら構いませんが――横なら良いですがね。狐によっては非常に執着のある奴があるからね。光明如来様は何時ですか。

《お伺い》四年程前で御座います。

《御垂示》じゃ、大した事はないな。じゃ、その時狐にお断りしてすれば良い。あなたを今迄ここに祀って下さったけれども、今度は光明如来様、屏風観音様をお祀りしたから、元の所に――それは、先に豊川稲荷とか伏見稲荷とか信仰したに違いないから――元の所にお帰り願いたいと、御礼を言って処分すると良いんです。それがないと怒るんです。

《お伺い》何処から誰が持って来たか、分かりませんので御座いますが。

《御垂示》そんな事は構わない。そう言えば良いんです。

胃潰瘍、胃下垂

《お伺い》胃潰瘍、胃下垂で、一時間以上しても寒気さむけが治りにくい場合は。

《御垂示》どこを浄霊してますか。

《お伺い》肩胛骨と脊柱の間、胃の裏を致しております。

《御垂示》もう少し下ですがね。大体裏に、何しろ固まりがありますよ。それから、着物の上からでも解りますが、一番熱い所があるから、そこに毒がある。そこを浄霊すれば良い。見当違いしているんです。着物の上からでも、一番熱い所があるから、そこを浄霊すれば良い。

《お伺い》寒気は、他に何かあるのでございましょうか。

《御垂示》寒気がそこですよ。

《お伺い》微熱と言うものも、各所、に御座いますのでしょうか。

《御垂示》各所にありますよ。その人は他にもありますが、そこが一番のもとですよ。

《お伺い》何分位で冷めますので御座いましょうか。

《御垂示》色々です。五分でも冷めるでしょうし、三十分位のもある。毒の量と強さによってね。

ザルに水を汲んでいる様なもの

《お伺い》胃潰瘍の御浄化にて、御守護で食事も摂れる様になりましたが、喉頭結核で死亡致しました。家の人も全部お縋りしておりましたが、親戚が信仰も良いが、薬もやって呉れなければ困ると言うので、医者を連れて来ました。一歩譲って、医者と。

《御垂示》絶対にいけないです。あなたは、そんな生半熟なまはんじゅく な考えだったら、あなた自身も信仰をめた方が良い。医者と両方やると言うのは、ザルに水を汲んでいる様なものです。神様に大変な御無礼ですよ。絶対にいけない。然し、事情によってはそうもいかない事もある。仮りに病院に入っている場合に、是非にと頼まれて、やって貰いたいと言う場合に、医者と両方になるがね。親戚とゴタゴタしているのは、手を引きなさい。親戚一党も賛成してお願いするならばやっても良いが、それでなければめた方が良い。

どうにもならなくて困るから、ならせよう、ならせようとする処に、その人に値打ちがある

《お伺い》御教えを実行させて戴きますのに、次々と破綻が来ますが、神様にお詫び致し、出来る様にならなければならないと思いますが、効果が御座いません。

《御垂示》例えばどんな事ですか。余り抽象的で解らないがね。

《お伺い》「算盤と能率」の場合も非能率的となり、「大乗と小乗」の場合も出来ませず、人に反感を買ったり致します。

《御垂示》それは、それで良いじゃないですか。最初から、人間は思う通りにいったら、その人は命がなくなっちゃうよ。年中、自分の思う様にならないところを、思う様になろうとするところに人生があるんだからね。思う様になったら世の中は面白くない。第一、人の事でなく自分自身が、自分の思う様に出来ないんだからね。自分で自分の思う様に出来たら大したものです。だから、それを思う様にやろうと言う処が人生なんだから、それで良いんです。何も心配する事は要らないんです。だから、神様の思し召し通りになる。どうにもならなくて困るから、ならせよう、ならせようとする処に、その人に値打ちがあるんだからね。

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