今世界的大戦争の真最中といったら驚くだらう、それもその筈、眼に見えないーー神と悪魔の大戦いなんだ。
サテ どっちが勝つか 実に興味津々たるものがある。
本教を発展させてくれるものは医学であるーーと聞いたら喫驚するだろう、処がだ病人を片っ端からお医者さんが治すとしたら、本教に来る者は一人もあるまい、お医者さんの方であまりに治さないから、やむを得ず本教に縋ってくるんだ。
ーー判ったかーー
資本主義と共産主義とはブランコの両端だ、ドッチへも行きそうでドッチへも行かない、彼方へ行ったりこちらへ来たりしている、といって真中にも止らない、それで文化は進歩するんだ。
その真理が判った人が一人前だ。
平和を齎らさんとして戦争をする、天国を生もうとして、地獄をつくる。健康者たろうとして薬毒を服む、農業を発展させようとして肥料で土を殺す、幸福を得ようとして嘘をつき信用をなくす。人類の福祉を増進する目的で発明発見をしたら、その為に恐怖時代が来そうだ。 (白光生)