聾耳、便秘、ジフテリヤ (天国の福音 昭和二十二年二月五日)

聾耳は霊的原因に因る事が多いのである。一は前生において、変死による鼓膜の喪失が、霊界において完全に復せずして早生する場合と、二は木龍の再生または憑依である。既記のごとく木龍は樹木の憑依霊で、それが伐り倒された場合、その当事者の子孫に憑依する場合がある。しかしながら木龍による聾耳は最も治癒に困難である。聾という文字は「龍の耳」と書くが、こういう事を古代人は知っていたと見えるのである。

次に霊的便秘は幼児に限るが、生れるや最初からの便秘症がある。この原因は前生において便秘症のまま死亡した霊の再生である。こういう赤児の顔は成人者特に老人の如くであるからよく判る。故に放任しておけば、普通一、二ケ月後には常態となるので、その頃は面貌も赤児らしくなるものである。この意味において出生児の顔を注意して見る時、老人のごときものが多いが、これによってみても人間再生という事は疑い得ないのである。

次にジフテリヤは猫の死霊の憑依が多く、この場合霊的か否かを見分ける方法がある。まず患者の鼻に向って霊射をすると、猫のごとき嚔(くさめ)や泣声をすれば、それは正に猫霊である。

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