胃癌 (天国の福音 昭和二十二年二月五日)

この病気も既記のごとく真症と擬似とがあるが、真症だけを書いてみる。真症はほとんど霊的原因で、最初胃部に固結ができるが、気の付かない位小さいものが漸次膨大し、拳大またはそれ以上に及ぶものさえある。そうして固結が胃部または幽門部を圧迫、食欲不振となり、痛苦を伴い、衰弱死に至るのである。右の固結は一個あるいは数個のものもあり、指頭をもって探ぐれば柔軟なるがごとくで、中心はすこぶる硬く治癒は非常に困難である。この病気の特異性としては末期に至るに従い必ず頻繁なる嘔吐を伴い特に吐瀉物は透明なるヌラで、その多量なる事驚くべく、ほとんど無際限とさえ思われる程である。またこのヌラは癌毒から発生せる液で普通は無臭であるが、人によりすこぶる悪臭のものもある。重症はこのヌラが胃中に充満し、食欲を絶無ならしむるのである。

さきに説いたごとく、真症癌は霊的で、特に胃癌はその代表的のものである。しからば、その原因は如何というに、龍神の再生者が、前世龍神時代の罪穢に因るのである。龍神は蛇であるから、蛇の時代多くの生物を呑み、その多数霊の怨霊が残存し人間に再生してから執拗に苦しめる為で、その霊の物質化が癌とそうしてヌラである。もちろんこれらも一種の浄化作用である。故に真症胃癌患者の面貌はほとんど龍神型である。本医術による時、患者の衰弱が甚しからざる限り治癒するが、症状により相当長期間を要するものである。

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