御簾の由来、鳥居と賽の河原、珠数『教えの光』(1.宗教、科学、哲学、芸術の問題 ) 昭和二十六年五月二十日

御簾の由来について 

       【お伺】御簾(みす)の由来について。

    【御垂示】以前偉い人、特に天皇が家来に会う場合簾(すだれ)を垂れた。貴人を崇(あが)める形式である。床の間もそういう意味のものである。神武天皇以前はそうであったらしい。それが自然に民主的になり、簾なしにお目にかかれることになった。昔のお雛様などみても高く四角い所へ畳を敷いて縁(ふち)に模様があり、それに座して簾を垂れる。天理教主などはいまでも簾の中からお授けするそうである。

鳥居と賽の河原 

       【お伺】神様の鳥居はなんの役目ですか。また賽の河原とはいかがなるものでしょうか。

    【御垂示】これは鳥が止まったので鳥居ということになったもので、その鳥は鶏(にわとり)になっているが実は烏(からす)のようである。たいした意味のあるものではないと思う。これは神社の簡略な門になっている。神々(こうごう)しい感じを起さすものである。

      賽(さい)の河原は仏界にあって子供の地獄で、子供が石を積むとくずされ積んではくずされるといわれている。

     

珠数の意味 

     【お伺】珠数はいかなる意味がございましようか。

    【御垂示】数は百八つある。百八煩悩(ぼんのう)といって、人間の煩悩は百八あるという、その煩悩を絶つという意がある。霊統が絶えないよう繋がるという意味もある。

      除夜の鐘も百八つ打つが、百八は非常に意味がある。百という字は十を十集めると百すなわち十十で、十十を合わすと井(いげた)の字の形になる。すなわちミロクの世の形になる。また十字架の形にもなり、経緯結んでいづのめという意味である。八は開く形で、無数の数を表わす。

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