《お伺い》K.S(昭和24年10月入信。26歳)昨年十二月頃より咳が多く出る様になり、脈が百以上打つ様になりました。現在の状態は、午前中は寒く、午後は微熱が出て咳が多く、最近は声がかれて参りました。非常に貧血をしており、痰は出悪(にく)く、肩が凝り、胸がつまる様で、胃部に力がなく、常にソワソワ致して落ち着きが御座いません。今年八月頃より恐怖症になり、常に家人の外出を嫌い、その都度、脈の数が数えられない位に早く打ちます。脈拍の結滞、浮腫(むく)みは見られません。御浄霊は一日三回頂いております。薬は大嫌いで八年前に肋骨カリエスで、右側下部の骨を、長さ二寸位に二本切除致しましたが、たいして薬を飲んでおりません。長男で御座いますが、別世帯に致して御神体、御屏風観音様共に御奉斎させて頂いております。両親は一向宗で、入信致しておりません。御垂示の程御願い申し上げます。
《御垂示》これも、面白い名前だね。大して薬を飲んでおりません――と言うが、飲まなくても、この時の消毒薬が大変だ。飲み薬より消毒薬の方が、ずっと恐ろしいですからね。これは肋骨を切った時の、この消毒薬の中毒です。それが固まったのが、昨年十二月より――ですね。脈が早いのは、咳が出る為ですからね。声がかれると言うのは、その痰に――消毒薬が痰になったんですからね。それが刺激して声がかれるんです。胸がつまる――この薬毒の固まりが溶けるんです。溶けて圧迫するからです。胸に何かあると、非常に恐怖感が起るものなんです。ですから憶病な人とか、非常に神経質な人とかは、胸を押すと痛いですよ。大して薬を服んでおりませんでも――相当服んでいるんですよ。それから、一向宗で――これも悪いですね。つまり、治りが遅い訳ですね。だけど。無理に入れ様とするのはいけないから、放ったらかしておくと良い。今言った通り、手術した所、そこを中心に周囲を浄霊する。それで、段々治っていきます。
その代わり、相当長くかかりますよ。