*事故/鎮魂/伊都能売/霊界の構成(御垂示録6号 昭和26年5月1日①)

五月一日

事故について

《お伺い》(自動車の衝突についてのお蔭話の御報告あり)

《御垂示》神様が霊に対して、もっと強い霊を注射する訳です。だから肉体が守られる。堀内夫人が、電車が停電して動かないので、歩いた方が早いと思って、歩いて橋の上迄来た時、電車が動き出して来て、ぼっとなって落ちて了った。二丈位の所で、下がコンクリートなんです。そこを、一度途中でひっかかって落ちたので、それで良かった。真直ぐに落ちたら一ぺんです。

本当はいけないーー神様になるから

《お伺い》鎮魂のお授けは願えませんでしょうか。

《御垂示》いけないよ。

《お伺い》いかなる場合においても、いけないので御座いましょうか。

《御垂示》鎮魂はいけないと言ったら「はい」と言えばいい。助けて貰いたい。よし助けてやろう。と言うあれで、本当はいけない――神様になるからね。神様のお取次をさせて頂くと言うのでなければね。

伊都能売の文明

《お伺い》出雲系統が宗教にかかって、天理教を動かしていたと言うので御座いますが、大本教のお筆先は国常立尊と言う事になっておりますが、いかなる事になりましょうか。

《御垂示》教祖様は国常立尊であった。経のやり方で、経ばかりじゃ永遠の救いは現実にできない。そこで、聖師様と言う方は緯なんです。そこで緯でやって、経でもいけないし、緯でもいけない。結ばなければならない。結ぶ役が私なんです。東洋文明が経で、西洋文明が緯です。どっちもいけない。今の世界の文明は、緯の文明の失敗を現わしている。伊都能売の文明が、完全な文明なんです。それを私がやっている。

進歩する為に戦争もする

《お伺い》地上天国に三次元の始まりが出ておりましたが、二次元の始まりが一九三一年とお教え頂いておりますが、それに五十年の開きがありますが、どう言う訳で御座いましょうか。

《御垂示》明治十四年が一八八一年になるんです。一番目は経です。二番目は緯で、三度目は本当なんです。火水土。三つと言うのは完成の数字なんです。日月地。天地人。王と言うのは三つを貫ぬいて、完全の姿です。それで、神幽現。昭和六年六月十五日が神界の黎明。昭和十六年六月十五日が幽界の黎明。二十六年六月十五日が現界の黎明になる。それで五六七です。

《お伺い》霊界の構成の第一天国は、お書きの時はできていなかったので御座いましょうか。

《御垂示》そうです。

《お伺い》その時の国常立尊のお働きについてお伺い申し上げます。

《御垂示》審判の働きなんです。完成すれば、国常立尊は働きが違っちゃう。完成の働きは五六七と言うのですね。

《お伺い》霊的考察の中に盤古神皇ばんこしんのうの系統とあるのは、日の系統で御座いましょうか。

《御垂示》日の傍系ですね。

《お伺い》国常立尊と伊都能売神いづのめのかみとの御関係についてお伺い申し上げます。

《御垂示》つまり、国常立尊様の子孫と言う訳ですね。そうして位から言うと、伊都能売の神が上なんです。(親と子の例をおあげになられ)そうして自分が監督するんです。国常立尊の息子だからね。大本教の教祖様は国常立尊が憑られたんですね。

 時代はあるんです。国常立尊と言う神様は造物主なんだからね。その時は大国常立尊おおくにたちのみことと言い、森羅万象を造られた。その次に人間となって、それが単に国常立尊と言う。その時に素盞嗚尊が――そう言う神様が生まれた。しかし、そう言う神様は、伊弉那岐、伊弉那美尊からで、伊弉那岐伊弉那美は国常立尊の子孫です。天照天皇と言うのは全然隠されているんですね。

《お伺い》国常立尊と大将軍との御関係をお伺い申し上げます。

《御垂示》兄弟です。

明治初年の年号にしても、徳川幕府が明治になったと言うのは、黎明のまた黎明です。やっぱり神様が操られて、ああ言う風にしたんです。霊界を知ったら、物質文化はあんまり進歩しなかった。進歩する為に戦争もするんです。

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