*無肥料栽培(御垂示録6号昭和26年4月1日④)

人糞

《お伺い》無肥料栽培で、野菜の栽培が割方困難ですが、それは人糞をかけている程困難な様で御座います。

《御垂示》そうです。稲は水田ですから肥毒が早く減り易い。片っ方は土に食い込んでいるから、そう言うのは掘り返して、人糞の方を下にやって、下のを上にやると良い。

「土は肥料の固り」

《お伺い》買って来た種を、浄霊を丁寧に致しますと芽を出さずに消えてしまいますが、その代わり浄霊をウンとして生えたものは素晴らしくできがよろしゅう御座います。

《御垂示》そんな事はないですよ。

《お伺い》浄霊不足では御座いませんでしょうか。

《御垂示》そうなんですよ。浄霊のしっぱなしと言う事がある。熱があるのに、浄霊して余計高くなる。山を上るが、それを越す力がないのです。それと同じ理屈ですね。浄霊する人の力にもある訳ですね。こう言う事がある。肺病とかの病気は浄霊が効き過ぎてかえって具合が悪いから、もっと間を置いた方が良いでしょうかと言う人がある。効き過ぎる位の力があれば大変なものです。実際はそう言う人は、効かな過ぎる事を間違えてるのです。熱が出たり、咳が出ると効き過ぎると思うのですね。

 わらを入れますね。藁を入れると――藁に肥料があると思うが、全然関係がない。土と言うものの認識が本当にできていない。仕方がないから、今度「土は肥料の固り」と言うのを出します。

虫がつくのは肥毒がのこっているから

《お伺い》大分無肥料でやっているんですが、虫がつくので御座います。

《御垂示》肥毒があるんでしょう。

《お伺い》しかし飛んで来るんです。

《御垂示》いや、それでもね――こっちに肥毒があるからです。少し位はあるのです。薬毒のない身体と言うのはないからね――同じですよ。

種まきは日暮れに

《お伺い》日の暮れ方に種を播いた方が良いと言いますが。

《御垂示》水分があるから種の発育が良い。昼間は種の伸びが――発育が悪い。最初発育が悪いと、押して行くからね。

二毛作は真理に外れている

《お伺い》二毛作で、米が良く穫れると麦が悪く、麦が良いと米が悪いので御座いますが。

《御垂示》そう言った、交代の二毛作は真理に外れている。米の土に向いて来たのに、麦を植えると、土も常に変わるから、成分が違って来るのです。米を作る成分になっているのに、麦を植えるから、穫れない。だから連作が良い。そう言う事なんです。

《お伺い》米だけの連作が不可能な場合は。

《御垂示》そう言う所は一毛作にすれば良い。

《お伺い》勿体ないと言うので。

《御垂示》いや、かえって一毛作の方が沢山穫れる。種類迄も一つでなければならない。種類を変えると、その種に肥毒を持っているのと、いないのとありますからね。

開墾地

《お伺い》開墾地の成績が悪いという事は如何なもので御座いましょうか。

《御垂示》どう言う土に限らず開墾地は悪いですか。

《お伺い》左様で御座います、一、二年は。

《御垂示》土の中で、非常に固まる土ですね。赤土ですね。赤土系統は固まりますから、藁を混ぜると良い。粘土もいけない。固まるんじゃなくて、密度が細かい。大体、昔は肥料をやったと言うのは、その為なんです。肥料は固まらないと言うのでね。処が成分を殺すから、本当の物ができない。だから成分を殺さず、固まらせない様にするのが一番良い。

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