*お額の扱い/稲荷(御垂示録5号  昭和26年12月8日⑦)

《お伺い》お額のお祀りの仕方も御座いますのでしょうか。

《御垂示》それは要りません。

《お伺い》順序は。

《御垂示》順序はあります。額を二つも三つも掛ける場合は、意味が一番大きい意味ですね――そう言うのを一番御神前に近い方にやる。意味が色々ありますが、字の意味で違いますね。

《お伺い》今度頂きました「大浄力」は何処に致しましたらよろしいでしょうか。

《御垂示》御神前に向かって――そこに「大浄力」をやったら良い。しかしね。大した事はないんですよ。だからね――まあ、強いて場所を決める場合にはそうすれば良いと言うので、そう違っても、別に差し支えないですよ。

《お伺い》順序が違っておりますと、落ちると言う事が御座います。

《御垂示》あんまり違い過ぎるからですね。

お額の修復

《お伺い》「大建設」のお額の釘がぽろっと取れ、「大」の字が破れましたが、器用な人で、奇麗に直しましたが。

《御垂示》良いでしょう。最も、分からない様になったら良いでしょう。

先祖代々の稲荷の鳥居

《お伺い》先祖代々の稲荷の鳥居が折れましたのは、新たに造りますので。

《御垂示》それは鳥居を直してやんなさい。先祖代々――古いんですね。

明主様の御文字

《お伺い》絵画、彫刻等で、観音様のお姿を画く場合に、御魂相応の者でない場合は罰と言う事は。

《御垂示》そんな事はありません。

《お伺い》子供が書を稽古したい為に、明主様の御文字を真似て書いてもよろしいでしょうか。

《御垂示》真似て書いて良いが、書くなら床の間に掛けて真似するのは構いませんよ。それを、お手本みたいにして、こう(机の上に)するのは絶対にいけません。

稲荷の処分

《お伺い》御神体の前に、処分するお札を三宝に乗せて置きました処、金色の蛇が二匹棟の上を通って入ったと言うので御座いますが、龍神さんの御神霊が昇天されたのでしょうか。

《御垂示》それじゃ、あべこべだ。棟から入って来たんでしょう。お札の中から出たのなら昇天したと言う事もあるが、そこから、入って来たと言う事は、意味がお札とは関係ありません。

《お伺い》御神前に半年程置き。

《御垂示》処分して良いですよ。

《お伺い》何処で致しました。

《御垂示》庭が良いですよ。ただ、稲荷様だけはちょっと違います。稲荷様以外はそれで良いですよ。今迄のお礼を言って、お帰り願って――それで良いですよ。

《お伺い》先祖代々の稲荷の小さいのを御神前の側に置いておりますが。

《御垂示》良いでしょう。いずれは庭にお祀りするのが本当なんです――狐はね。ここ(座敷)は人間の住まいですからね。ですから、そこに入っていると言う事は嘘なんです。狐は四足ですからね。だから外が本当なんです。

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