霊問答は必要か
【お伺】憑霊と問答を自由にできねば御浄霊施術上不完全ではないでしょうか。また憑霊と問答なし得ることを体得するには、いかがしたらよろしいでしょうか。
【御垂示】これは危ない事だ。憑霊現象は気をつけないといけない。弊害もある。憑霊に口きらせるとその人にいろんな霊がかかる。その結果精神病になりやすい。霊問答はだれもが好奇心をもつが、問答は求めてすべきものではない。浄霊の場合、先方から霊が浮いて出ることがある。そういう場合、問答するのは自然であるから差し支えない。そういう場合は霊の目的をきく。また動物か人霊かをきくのであるが、憑霊はたいてい祀ってもらいたいようなことが多い。その他狐がからかうこともよくある。そういう場合騙されまいと努めるよりは、馬鹿になって騙されてやるとかえって早く暴露する。
霊界の夜と薬
【お伺】ある人の十一代前の方で納棺いたしましたところ、蘇られ、そうして 「私は薬師如来の所へ行ってきました。そこは現界でみられないなんとも言えない美しい所であり、お前は私の所へ来るのはまだ早い、もう一度現界に帰りなさい。向こう三カ年命を延ばしてやる。それまでは現界で医者をやり人を救いなさい」と申されたと言いました。その際証拠として仏像と巻物を出したとのことで、そのものはまだ仏壇に祀ってあるそうです。なにか霊的関係がありましょうか。
【御垂示】霊界からかえされることは本当にあるが、薬師如来というのは観音様の別名で観音様は薬をのまして病気を治された。これは霊界が夜だったから、溶かすより固めたほうが早く効果があったからで、昼の世界になると反対に火素の量が多くなるから、溶かすほうが早い。私の行なわせる浄霊はそれである。釈迦も『薬草為本』という経文を作って病気は薬で治せと説いたのである。
二枚舌の患者
【お伺】ある男でいつの間にか舌が二つに裂け、いっぽうが感じがなくなり、食事の際邪魔になると申し、自分で鋏で切り取り、その後なにごともないそうですが、なにか霊的にわけがありましょうか。
【御垂示】大いにわけがある。前の世で二枚舌を使い、そのため人に怨まれ罪を作ったからで、その罪がまだ消えないうちに生まれてきたため、二つの舌になったのである。生まれながら二枚の舌のある人もある。
八重歯は治るか
【お伺】歯の生え代わるとき、前の歯が抜けないで八重歯ができたとき、そのままにしておくと口の格好が悪くなりますが、御浄霊により古い歯が抜けるでしょうか。
【御垂示】歯の出ないうちに浄霊すれば治る。原因は前生、死の刹那、歯を傷害したためである