医学断片集(15) 発育の遅れる児童 (栄165号 )
近頃発育の悪い幼児が非常に増えたそうだが、其原因が分らないのでお医者さんも困っている。何よりもラジオなどの質問で、お医者さんの答弁を聴いてみると、苦し紛れの不得要領な説明でお茶を濁している。では真の原因は何かというとこうである。勿論薬毒の為で、何しろ生れたばかりの嬰児であるから毒が強く効くから発育に影響するのである。特に注射が悪いのは、私の長い経験によっても明かである。誕生過ぎても首がグラグラしたり、智能も遅く歩けなかったりするのは、例外なく注射が原因であると思えばいいので、この事だけでもお医者さんに教えたいと常に思っている。
医学断片集(16) 眼にゴミが入る (栄光166号 )
よく眼にゴミが入ったり、何かで傷ついた場合、放っておけば必ず自然に治るもので、何等心配の必要はないのである。処がそれを知らない一般人は、早速御医者へ行くが、御医者も亦全然無知であるから、薬を点けるので、其薬毒が僅かな傷口からでも沁み込んで治らなくなり、この為飛んでもない眼病になって了い、長く苦しむ人が沢山ある。又石鹸が沁みて、一時痛んだり赤くなったりするが、之も放っておけば簡単に治るものを、医療を受けて態々眼病を作り、稀には失明する人さえあるのだから恐ろしいのである。
こうみてくると、医療が如何に不幸の原因を作っているかは勿論であるが、今それを知らした処で、信ずる者は殆んどあるまいから、今の世は全く哀れなる仔羊の集りといってよかろう。
医学断片集(17) 頭の病気 (栄光167号 )
私は頭の病気は、首の周囲、延髄、後頭部の辺を主として、浄霊するように曰ってあるが、近頃は前頭部から額、顳顬等の部分に、浄化の発っている人が多いから、その辺をよく浄霊した方がいい。その場合右の辺に掌を当ててみると、熱があるから直き分る。従って前額部が冷たい人なら、先ず頭はいいと見て間違いないのである。
医学断片集(18) 赤痢菌 (栄光168号)
吾々が常に不可解に思っている事は、近頃のように赤痢が流行し、各地に患者が続出するので、当局者は伝染系統を調べるに大童になっているが、吾々にはこの意味が分らない。何となればこの病気の原因が、一人残らず伝染するものとしたら、伝染系統を突止めるのは容易でない事は勿論で、或程度以上は不可能であろう。今仮に川水などに菌のある場合、本当に徹底するとしたら、沿岸の住民悉くを調べなければならないから、費用も手数も大変なものになろう、それ迄にして一番最初の患者を探し当てたとしても其患者は誰からか染ったに違いないから、其先の誰かを探し出さなければならないし、又其先の先の誰かを追求しなければならないと言うように限がないから、実際上の間に合わないのは勿論で、全くナンセンス以外の何物でもあるまい。
ではここにこの真相を知らせるが、成程赤痢菌は伝染はするにはするが、一番最初の患者の菌は其人間から自然に湧いたものであって、この病気はいつもいう通り、頭の毒血が排泄される浄化作用であるから、健康上寔に結構なものである。従って自然に放っておいても必ず治り、絶対に生命の危険はないものである。
医学断片集(19) 〇 (栄光169号 )
之は信者はよく知っている事だが、結核患者が一旦快くなり、ピンピンするようになってから、再浄化が発る事がよくある。処が段々霊界が明るくなるにつれて、浄化作用が旺盛となるから、今後は方法を変えなければならない。というのは先ず浄霊は一週間に一回位とし、出来るだけ安静にする、といっても医療のように、作りつけの人形のやうにしなくてもいい。先ず寝たり起きたり位にして、無熱になるのを待つ事である。充分無熱になってから、ボツボツ発熱しない程度の運動に移るようにする。こうすれば長くは掛るが、間違いがないから、安心して治せるのである。

