祖霊のしらせ
《お伺い》先頃、私の方の信者で、ホワイト(鉛の合金)の熱溶した物を鋳型に流し込もうとしていた際、器の方に水気がありました為、突如爆発し、眼に飛び込み、瞼の裏の方に眼球の形に半円形に固まってしまいましたので御座いますが、ちょうどその時信者がおりまして、直ちに御浄霊を頂き、それより十八日目に取れましたが、その跡はちょうど、牛肉の様に焼け爛れております。
《御垂示》それは治りますよ――すっかり。医者に行ったら全然駄目ですね。そう言うのは祖霊が、一生懸命徳を積んで貰わないと上れないから、子孫に――こいつを、ウンと目を覚まさせなければ、と言うので、そうなるのです。
狐の邪魔
《お伺い》お道に熱心な為に気が狂ったので、親父が御守様を焼いたのですが、また欲しがるので御座いますが。
《御垂示》結構です。やったら良いです。
《お伺い》娘は知らないので御座いますが、娘には隠した方が良いでしょうか。
《御垂示》明かさない方がいいです。親父こそお詫びするのが本当です。熱心の余り脱線するのがたまにあり、困りますね。つまり狐ですね――狐が、メシヤ教に入られると自分の事が自由にできなくなるから狐の強い奴がなんとか邪魔し様とする。親父に焼かせたり、本人を気違にする。やっぱり時期ですね。ある時期に行くと狐が弱るから、そうすると温和しくなる。
尉と姥
《お伺い》最近大本の亀岡が燃えましたが、木造の尉と姥が焼けずにでてきたそうですが、皆奇蹟だと言っているそうですが、その様な事がありますので御座いましょうか。
《御垂示》それは当たり前です。尉と姥は、私の親みたいなものです。尉と姥が観音さんを生むんです。尉と姥は伊弉那岐、伊弉那美の神様です。大本教の教祖様は尉で、聖師様が姥です。
功罪両方がある
《お伺い》入信後間もなく、お巡りの妻君と密通して、現場を見つかり、ピストルで射たれ、弾が当ったのですが、逸れて腕にうけ、生命は取り止めたそうです。
《御垂示》そう言うのは功罪両方がある。つまり良い事と悪い事と両方ある。良い事がいくらか多かった為助かった。罪の方よりも良い方が多かったから――姦通した事は罪だが、それを補なって余りあるものがあるから助かった。いかなる場合でも、御守りと言うものは、そう言った――弾が当たっても通らないものだから――昔の本に書いてありますが――弾の霊が先に行って、霊が逸れるから弾は当たらない。
時を待つ
《お伺い》昔反対していた様な人が来て、「もうすこし判る様に話してくれていたらと」言う事を言っておりますが。
《御垂示》そう言う事もあるにはあるが、先がもっと判ろうとする程来ないからね。指導者の熱意とか頭の働きとか言う点もある。それから本人の生ぬるい点もあるし、時節の来ない点もある。例えば罪がある為、最高の神様にお会いできない場合は、延びますから――一概に良い悪いは定められない。時期は恐ろしいもので、私が大本教に入った時、甥が中学生で、綾部に行って、川があるのですが、そこに落ちて溺死した。それは私の兄の跡取りになるので「お前が大本教に入ったから、あそこに行って死んだのだ。大本教は敵だ」と言うのです。私も、現実にあったものだから大本を止した。それから五年目に綾部に行った。それから熱心になった。ああ言う事も私の時期だね。最初の時は時期が早かった。五年延ばしてちょうど良かった。ただ早く行くばかりが良い訳じゃない。その点は色んな霊的な意味がある。断定をしないで、おもむろに見て、時を待つと言う事が一番良いですね。
オワイ屋みたいなもの
《お伺い》乳癌の場合、静脈が切れると言う事が御座いますでしょうか。
《御垂示》それはあります。
《お伺い》動脈の場合は御座いましょうか。
《御垂示》そんな事はない。医者にかかって、色んな事が病気の原因になる。しかし医者の方で治ればこっちの方の仕事がなくなるからね。ちょうど――オワイ屋みたいで、人間が糞をするから必要なんです。
罪は自分が作ったものだからね
《お伺い》大慈大悲と言う事が前にありましたが、それを受けとるのは救われますが、大悲の場合に悩み苦しみの為に曇りを増すと言うのも多い訳ですが、それはどう言う風に解釈したらよろしいのでしょうか。
《御垂示》そうすると、殺人強盗をやって懲役に行くとか、死刑になるが、それで裁判官を怨むと言う事になる。苦しみ悩むのは、罪は自分が作ったものだからね。解らないから怨むので、人間のわがまま感情です。一応話をして解ればそれで良いし。解らなければしょうがないですね。自分が作らなくても、前の世で作ったのもあるし、祖先が作ったのもあるし――多くの場合には、何代前かの自分であったんです。祖先と言っても、自分が幾度も祖先になっているから、その時罪を作っている。