*浄霊は力を抜いて 御教え集3号 昭和26年10月25日②

《お伺い》S.K(昭和24年4月入信。20歳)本年四月中旬頃より腎臓及び腹膜の御浄化を頂き、二ヵ月位は順調で、腹部も小さく、浮腫も減り、大変喜んでおりました処が、その後、夕刻になると三十八、九度の熱が毎日続き、それより肩、頸が非常に軟らかくなりました。ただいまの処、熱は左程御座いませんが、熱の出始めた頃より食欲減退、食事を摂ると腹部が膨(は)って、時折嘔吐致します。なお腹部全体には始終痛みがあり、その様な状態で今日迄続いております。その為衰弱激しく、現在では起きている事が苦痛となりました。本人は幼少より病気をした事が余りありませんが、平素より月経不順にて御浄化後は六月上旬に若干ありましてより、現在迄ありません。なお本人は服薬は余りありませんが出産の折、母親は妊娠腎にて死線を彷(さまよ)ったそうで御座います。また母親の姉は昨年腸結核にて死亡致す時に妹(当人の母)の名を呼んで亡くなったそうです。その後母親は姉の夢を時々見るので、娘の御浄化と関係があるのではないかと気にして居ります。当人一家は大変熱心で、家中入信し、御神体、御屏風観音様を御奉斎させて頂いております。なお娘の浄化は家中の罪の浄化と思い、神様にお任せ致し、喜ばして頂いております、と申しております。右の御浄化につき御垂示御願い申し上げます。

《御垂示》
 これはだれが浄霊しているんですかね。腎臓の所に固まりがあるんですね。

《お伺い》最初の頃は固まりがありましたが、最近は軟らかくなりました。

《御垂示》 だが、まだそうとうにありますよ。食欲減退というのは、熱の為もありますね。お腹に固まりがあるんですね。いくらか霊力が足りないな。こういうのは。どんどんとけていくものですがね。押すと痛いんですね。

《お伺い》お腹を押すと痛がります。始終お腹に手をあてております。

《御垂示》まだ毒がある。それが解けていくんですがね。

《お伺い》家の人がご浄霊をいたしておりますが。

《御垂示》家の人じゃ、まだ無理です。もっと頻繁にやらなければならない。これを続けていけば命がなくなります。もっと下痢しなければ駄目です。

《お伺い》日に5、6回固い便通があります。

《御垂示》 固い便というのは――そうあるはずがない。浄霊に力が入るんじゃないかな。溶けが悪いんだ。

《お伺い》 最初は教会に行っておりましたが、それからは起きることが苦痛になっております。

《御垂示》 それは、衰弱しているーーそれは食欲減退していたからです。これは、医者の方では腸結核ですね。お腹に毒が固まっているからで、こういうのは、順調に治るものですがね。今度はできるだけ力抜いて奥に通るようにしてやるんです。こういうのは難しいんです。それで、元は腎臓だがね。本人は入信してますね。

《お伺い》 さようでございます。

《御垂示》 これは自分で始終やるとよいんです。やっているんでしょうね。このために月経も不順なんだ。これは浄霊する人の霊力いかんです。霊力が強ければじき治っちゃう。霊力が弱いというのは、力をいれるからで、ぜんぜん力を入れなければ非常に強くなる。そうなればどんどん溶ける。

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