*原子爆弾と浄霊 御教え集30号  昭和29年1月3日 

     それから、もう一つ面白い事があります。これも私が今書いてますが、此処(掌)から出る力は一体何かという事は一番知りたいと思います。それを知ると共に、人に聞かれて、どういう訳で治るかという事をどうしても説明しなければならないし、それには充分肚に入れておかなければならないから、それを話します。これは、一番分りやすく言うと、霊的原子爆弾なのです。というのは、原子爆弾というものは非常に熱度が高いのです。これは今まで地球上に現われた事がない熱です。つまりピカ・ドンですが、そのピカ・ドンで地上にある物は全滅してしまうのです。それは何かとい うと、火力ですから、火力で焼けてしまうのです。原子爆弾の説明には、つまり太陽 の小さいものを造るのだという事を言ってますが、そういうものなのです。太陽熱というものは熱の体ですから熱いとか光るというわけです。ところがこの霊というのは目に見えず五感に触れないものです。何時も言うとおり、霊の方が力が強いのです。ですから太陽の火力の霊が私の所に、つまり伝わると言いますか、これも説明し難いのですが、とに角太陽と繋(ツナ)がっているわけです。これもいずれ詳しく書きますが、その説明はなかなかし難いのです。これはやっぱり科学なのですが、科学というと見えるものばかりを言うが、そうではないので、これは見えない霊科学です。それが、霊の火力が患者の病気の所に放射すると治ってしまう。治ってしまうという事は、霊体の曇りを溶かすという事になってます。曇りというのは不純水素という事を私は言いますが、不純水素というものは、水素の中に毒粒子……薬毒が固まったものです。薬毒は、最初の、薬をのんだり注射をした時は霊全体に拡がっているのですが、だんだん固まって、つまり硬化作用ですが、そうして 此処なら此処が痛いとか、腫れるというのは、其処に固まったわけです。それで固まったその不純水素というものは、つまり毒粒子が沢山其処に集まってしまうのです。ですから肩が張る、此処が固くなるという事は、今の毒粒子がだんだん固まってしまうわけです。それで、浄霊すると、此処から出る殆んど計算ができないくらいの強い火力……原子爆弾よりずっと強い……それがゆくと、毒粒子が焼けてしまうのです。要するに粒子ですが、粒子と言っても、非常に細かいもので、顕微鏡などで掴まえる事はできないくらい細かいものですが、それが焼けてしまうのです。毒粒子が焼けた後の灰――生物とすれば死骸――それがいろんな排泄物、膿とかになって出るわけです。ですから放射して、痛みなら痛みが無くなりますが、痛みはなくなつても灰は其処にあるのです。あっても痛くないという事は、みんな死んでしまって活動力がなくなるからです。それが、活動力があると動くので、痛みとかいろいろあるのです。それで、死骸になると人間の神経を刺戟しないから痛くなくなるのです。しかしまだあるのです。ですからこれはどうしても排泄しなければならないのです。そこで人間には、邪魔物は其処においておくわけにはゆかないという活動力がチャンと備わっているのです。よく、お腹の子供が死んだ場合に、医者は切開して出しますが、これは浄霊すると死骸は出てしまいます。それは、其処にあってはならない物はどうしても出るという作用が起こるのです。ですから、お蔭話にあるとおり、針をさして、これを浄霊すると、結局出るのです。この間のお蔭話にも足に針をさして、それが何カ月かたった後に、針の先がだんだん移動して行って、反対側から先の方から出てしまったというのがありましたが、そういうようで、人間の体にあってはならない物はどうしても出る事になっているのです。それで、今言う曇りの中にある毒粒子も、死ねば必ず出るのです。それを殺すという事は焼き殺すわけです。それが此処から出る火素で、この火素というのはそういうものなのです。では今までそういうものがどうしてなかったかというと、それは時期の関係で、それについても私は今書いてます。これは丁度二回にわたって栄光に出します。とに角丁度原子爆弾を発見したのと、この浄霊が出たのと、大体同じです。二十世紀後半ですから、時期は大体同じなのです。そうすると一方は体の素晴しい強力な熱であり……原子爆弾の熱は二万度とか三万度とか言ってますが、水素爆弾になるともっと強いのですから、これは測定はできないというわけです。此処(掌)から出る火素はもっと高いので、到底原子爆弾どころではないのです。ただ霊ですから、そういった物質的なものはないわけです。この火素の火力というものは無限と言ってもよいのです。この間も無限力という事を言いましたが、とに角無限力です。それで病原は、今言ったとおり、霊の曇りが病原とすれば、霊ですから、それを治すとすれば、霊をもって治すのが本当です。ところが、それを体の物質で治そうとする医学は全然見当違いなのです。そこで治らな いというわけです。大分難かしい話になりましたから、このくらいにしておきますが、私は原子爆弾は殺人光線、霊の方の火素は活人光線と名をつけたのです。片方は殺す光線で、こっちは生かす光線で、反対なわけです。それが丁度同じ頃に地球上に現われたという事は非常に意味があるわけです。何時も言うとおり地上天国というのは創造━建設ですが、つまり破壊と創造です。ですから原子爆弾は破壊の力です。それで火素の方は建設の力、創造の力です。だから浄霊によって、滅ぶべきものを生かす、破壊さるべきものを創造するという事になりますから、その点から言っても破壊と創造という事がよく分ります。医学が病気を作り人間を破壊し、こっちは浄霊でそれを治すのですから、これも破壊と創造という事になります。

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