《お伺い》 昨年十一月、医師より肺結核と診断され、マイシン二十本、栄養剤等服用しておりましたが、本年二月頃より御浄霊を頂く様になり、お蔭様にて高熱、喀痰その他結核症状は十日ばかりにて去り、非常に感謝致し早速入信。順調に経過しておりましたところ、五月十日突然大喀血の御浄化を頂き、これが約一週間続き、それ以来現在迄四十度位の高熱が毎日続き、断え間なく咳も出ております。最近は咽喉(のど)も痛くなり、発声も不能となりました。食欲はややありますが、咽喉の痛みと連続的な咳の為食べかねております。また咳の隙をみて食事を口にすると、咽喉に玉のごときものが抑えつけ、呼吸もできなくなり、止むなく口の中の食物を吐き出してしまいます。また本人は全身的にリユウマチの様な苦痛ありと訴えております。衰弱は日々加わっております。右は薬毒のみの御浄化で御座いましょうか。または霊的原因もあるので御座いましょうか。
《御垂示》 これは薬毒ばかりではないですね。霊ですね。こう言う場合に、こう言う事がありますよ。先にありましたが、命を取ろうと言う霊が憑っているんです。そうすると、医者にかかると喜んでいるんです。お医者が良い塩梅(あんばい)に、自分に共同してくれるからね。そうして薬毒をつぎ込むに従って命が縮まって来ますからね。命を取ろうと言う憑霊の目的には極く良いんですからね。メシヤ教なんかに救われますと、これは大変だ、とんでもない奴がでてきたと言うので、馬力をかけるんです。医者に任かせて置けば安心――薬を服んでいると安心だ、結局自分が命を取っちゃう。メシヤ教が出て来ては大変だと、何処迄も馬力をかける。そう言うのが、こう言う結果になるんですがね。
それから、もう一つは、長くそう言うふうに執著を持って憑いた霊は容易に退(の)けない。命を取ると退けますがね。霊が霊界に行ってしまいますからね。それで、早く命を取ってしまわなければならないと言うので、それが咽喉に玉のごとき――と言うそれです。
どうかすると、こう言うのがあります。これが困るんですよ。これはかなり激しい方ですね。それも、薬毒がたんとないと、そう言う霊も中々思う様にいかないが、薬毒が沢山あると――マイシン二十本なんてやられていれば、霊は活動し良いんです。これはちょっと受け合えませんね。まあ、霊を救う心算(つも)りでできるだけ御神書を聞かせてあげるんですね。これは問題ですね。
それからこう言う事があります。どうしてもこの病人を治したいと言う事は、悪い事ではないが、それが反って障る事がある。そうすると人間の霊が――生きた人の霊ですね。それが始終その人に来る。そうでなく、何事も神様任かせで、神様にお任かせして置こうと言うと、神様の霊が余計入って来る。だから執著を取ると、余計治ると言う事がよくあります。だから人間が手段を尽すだけ尽くしてもいけない時は、やはり神様の思し召しがあるんだから、よろしく神様にお任せします、と言うそれで良いんです。
＊お任せする 御教え集３号 昭和26年10月15日⑥
