[日々雑感] 三好基晴ドクターが語る「健康病」の蔓延 (その1) 

 こんにちは、健康病って聞いたことがありますか?

 現代医療の検査や治療の多くは有効性が証明されているものばかりではなく、病院での治療において不必要な薬物投与や検査が原因で発病したと推測される症例が少なくないことに気付かれている方も、こちらのホームページを読んでくださっている方には多いと思います。現代医療の誤謬についてはまたの機会に挙げさせてもらうことにして、今回は医療に対する不信感や不安感を抱くようになる人がだんだん増えて来ている中、健康のためにと西洋医療以外のいろんな事を始められる方々の間違いについて、三好先生が『新型コロナとがん』の本や、正統医学講座で触れていらっしゃるので何回かに分けて紹介させてもらうことにしました。

 私の周りでも薬や医療の害に疑問を持ち、西洋医療に頼らない生活をしている方でも、健康に良いと聞くと、玄米食にしたり、漢方や、代替医療に求めたりされる方が多くなってきているので、私もそれではいけないと思うのですが、簡単な説明しかできず、説得力に欠ける為、西洋医療には否定的でも、健康のために代替医療などを始められる方がほとんどという具合になって来てしまって、これで良いのだろうかと以前から疑問に思っていた所、三好先生の本に出会ったので、是非皆さんに紹介させていただきたいと思い、健康病について一部ですが、何回かに分けて掲載します。

 以下「新型コロナとがん」より抜粋。

 新型コロナやがんの医療にも疑問を感じ、サプリや健康食品や民間療法などの代替療法を求める人達がいます。しかし、代替療法も対症療法であり根本的な治療ではありません。

 健康病とは、健康のために玄米や酵素などが体に良い、と効果効能を求めたり、コレステロールや塩分など必要なものを体に悪い、と排除したりする間違った考え方です。

 しかし、どんな食べ物でも効果があると言って効果がなければ詐欺であり、効果があれば必ず副作用があります。食べ物には人体機能を正常に保つ生理作用はありますが、効果効能の薬理作用はありません。

 自然食をしていても健康病にかかっている人がいます。食べるものが自然でも、食べる心が不自然な人が多いようです。食物にとらわれず、五感で判断して美味しく楽しく安全に食べること、が脱健康病につながります。

『新型コロナとがん』三好基晴 著 より

 人ごとではない、ご自分に当てはまる方がたくさんいらっしゃると思います。

 今回、三好先生は『新型コロナとがん』の著書で健康病の具体例をいくつも取り上げ解説してくださっています。是非多くの方に”真の健康とは何か?”問い直していただきたく、健康病の具体例を一部紹介させていただく事にしました。

 今回は代替療法についてです。

代替療法で病気は治らない

 代替療法は数多くあり、それぞれの代替療法を行なっている人はそれが一番良いと思っているでしょうが、他の代替療法と効果を比較することは難しいです。

 どの代替療法を選ぶかの基準はあるのでしょうか。また、複数の治療法を同時に行なったり現代医療と併用すると、どのように症状が変化するか予測はできないと思います。

 現代医療と同じように、代替療法も対症療法であり根本療法とは言えません。なにごとも原因と結果があるように、病気は結果であり、原因を改善しなければ根本的な治療にはなりません。

 例えば、一日に数百歩しか歩かず運動不足が原因で膝の痛みや腰痛や肩こりがあるとします。根本的な治療は運動をすることです。運動不足を解消せず、代替療法で症状を抑えても病気が治ったとは言えません。

 代替療法は言われるほどの効果効能があるとは思えません。現代医療でも代替療法でも、効果効能があると言ってそれがなければ詐欺であり、効果効能があれば必ず副作用があるということです。

 現代医療も代替療法も対症療法ですから、病気症状を抑えてしまうとそれが原因で新たな病気が発生することがあります。

 代替療法の中には病気の発熱をよいとする考えがあり、漢方薬などで発熱を促進させるものもありますが、そうすると、自分自身で発熱する能力が発揮できず自然治癒力が低下してしまいます。

 現代医療と代替療法を科学肥料と有機肥料に例えてみましょう。化学肥料は化学物質だからよくないが有機肥料は化学物質ではないからよい、と間違って思われていますが肥料には変わりなく、肥毒が原因で作物に害虫や病気が発生することがあります。

 病気によっては病気そのものが自然治癒力の現われであり、病気症状が病気を治していることがあります。現代医療でも代替療法でも、物質的な物で病気は治らないのです。病気を根本的に治せるのは、自分自身の持っている自然治癒力だけなのです。

 病気になったら何か人為的なことをしなければ治らないという固定観念がある限り、自然治癒力を高めることは難しいでしょう。

『新型コロナとがん』三好基晴 著 より

 病気を治せるのは自分自身が持っている自然治癒力だけということです。何も難しい事もなさそうですが、なかなかそのまま受け入れることができる人も少ないのではないでしょうか・・・?

 病気と言うと、厄介者、早く治さなくてはと、つい何かに頼ろうとするのが人の常かもしれませんね。本には以下のような体験例がありました。

 効果効能の欲望から安全性と美味しさの追求

 以前、ある患者さんは健康情報に振り回され右往左往し、人からこの食べ物が体に良いと言われればそれを食べ、あの健康法が体に良いと言われればそれを試す、という生活をしていました。

 その健康情報の実態を説明すると、有効ではないことを理解されその後、効果効能を求めるような健康法をやめると「健康情報に惑わされなくなり、気持ちがあせらず安定して落ち着いてきて楽になった。

 そして何よりも無駄なお金を使わなくなった。なるべく安全性の高い食材を求めて、美味しく楽しく食べられるようになった」と言っていました。このような人が増えてもらいたいものです。効果効能の欲望から安全性と美味しさの追求に代えていきましょう。

『新型コロナとがん』三好基晴 著 より

 いかがですか、効果効能の情報に振り回されるのではなく、自分自身の自然治癒力を発揮させるには食べ物を、安全で美味しく、楽しく頂くことが基本となってくるようですね。

 次回からは、健康病の具体例について取り上げます。ご自身の生活に当てはめチェックしてみてください。

            八尾屋


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