十月十六日
『アメリカを救う』
《御教え》『アメリカを救う』という本がやっと出来て、これから印刷にかかるのですが、翻訳の方の都合で非常に急いで半月ばかりでこしらえなければならないので、ずいぶん馬力をかけてやったのです。これが出来たら日本や米国の各方面に配ろうと思ってます。何しろ、米国の方で日本を救うという本が出たのなら、これはありそうな事ですが、敗戦でやっと講和になってまだヒョロヒョロしている日本が、米国を救うというのはとんでもない話ですが、これを見て驚くだろうと思ってます。それでかえって興味を引くのではないかと思ってます。薬毒についても、何しろ米国では薬に一番大騒ぎをしてますから、薬毒について徹底的に書いたつもりです。何時か「序論」を読ませましたが、今度はよほど完備したので、もう一遍読ませます。
御論文 『アメリカを救う』〔「序論」、「病気とは何ぞや」、「種痘と薬毒」〕



これを読んだらアメリカの人は驚くだろうと思います。薬を一番大騒ぎをやっているのですから、目が暈んだかと思うでしょう。それからまた、今アメリカで特に自慢しているのは手術ですが、手術も相当やっつけてます。
御論文 「手術に就いて」
これに一つ一つの病気についての説明と、それに対する御蔭話を、多いのは六例少ないので三例くらい出したのです。これを良く読んだら、大抵往生すると思います。おまけに米国の人は日本人よりか伝統に捉われません。白紙になって読むから非常に効果があると思います。その話はこのくらいにしておきます。
私は大和民族の統領
ついこの間信者の人で小川菊蔵というバスの販売を非常に大きくやっていて有名な人が、今度世界中をまわって歩いたその時の色んな見聞記を聞いたのですが、なかなか参考になりました。色んな細かい話を聞きましたが、結局引っ括るめて言うと、今一番素晴しい勢いは西ドイツだそうです。西ドイツはとても国民に元気があるのです。非常にドイツ復興に熱心で、日本なんか較べものにならないそうです。もっとも私は去年新聞で西ドイツの出超に驚いたのですが、去年は三億ドルプラスになったのですが、それでびっくりしたのです。今度小川さんから聞いてみてなるほどと思ったのです。というのはドイツ人は一番優秀だぞという一つの自信が強いのです。それが動機です。それから美術はフランスが一番良いと思っていたそうですが、イタリアに行って驚いたそうです。フランスよりイタリアの方がずっと上だそうです。これはそのはずです。フランスの美術は新しいですが、イタリアはもっと古さがあるのです。それはエジプトやギリシアが一番古いですが、発展していません。日本で言うと埴輪でも見るようなもので未開発時代の美術ですが、ローマ時代に至って絢爛たる美術が生まれたのです。それが残っている為に、日本で言うと丁度奈良朝時代の美術のようなものです。それからフランスは京都風です。そういう様で古さがあるから良いのです。特に驚いたのはイタリアも非常に国民的誇りを持っているのです。つまり自分の国はローマ華やかだった昔の頃は、やはり欧州では一番文化が発達した国であるというその誇りが今もってあるのです。で、現在ファッショがだいぶ興って来たそうです。それについてムッソリーニはイタリアでは非常に崇拝されているそうです。ムッソリーニの家族がローマにいるそうですが、それは国民から優遇されて良い生活をしているそうです。それからドイツでも、ナチスは今地下運動的に相当勢力を持っているそうです。で、ヒットラーもムッソリーニも国民の心の中ではなかなか非常に崇拝されているそうです。ただヒットラーもムッソリーニも非常に偉いので、ドイツ、イタリアの誇るべき人であるが、ただ戦争をしたからいけないので、その失敗だけで他の事は非常に良いという事を考えているのです。
特にドイツで驚いたのは道路が良いという事だそうです。自動車屋さんだから余計そういう事に気がつくのでしようが、ドイツのヒットラー道路は一時間百五十キロのスピードが出せるそうで、そういうのはアメリカにも無いそうです。あれは私も驚いたのですが、ドイツが第一次欧州大戦後失業者が多く、その時ヒットラー道路と言ってドイツを縦貫するものを作ったのですが、いつかの映画を見ても分かります。それからみると、日本の道路を見ては呆れてしまいます。だから私が総理大臣になれば官吏を半分にします。官吏が多過ぎるから能率が上がらないのです。今官吏の費用が五百億位あるでしょうから、半分にすれば二百五十億で済みます。そうして日本に縦に道路を作って、あとは枝をつければ良いのです。そうすれば日本の道路問題は解決します。どうも、チビチビとしたり、曲り角を削るくらいのしみったれな事をやっている。日本は思い切った事をやらないという事は、一番は国民的誇りがないのです。小川さんも言ってましたが、日本人はそういったように国民的誇りがない為にフワフワして、外国的の事が良いと思っているのです。私はこれをぶち壊さなければならないと思う。日本の国民的誇りを自覚させなければならない。それを知らなければならない。ところが今まではそれを知る人も知らせる人も無かったのです。これは私は、講和にならない内は言えないから言わなかったが、もうソロソロ言っても良いでしょう。とにかく世界中で一番優秀な国民は日本人です。金に譬えれば、白人は銀に相当するが、日本人は金なのです。それだけの異いさです。それだから今度「アメリカを救う」という本を出したのですが、アメリカ人というのは、我々からみればずっと下なのです。そういう自覚がないから、アメリカの真似ばかりし、あるいはヨーロッパの真似をしているが、それは国民の自覚がないからです。自覚と言っても、取ってつけた様なものでは仕様がないのです。この事は本当なのです。それを今まで日本人は知らなかったから、英・米の真似ばかりしていた。だから真似は一番上手くなった。真似は鋭いものです。真似と贋物作りは世界一です。それから巾着切の上手いのは日本が一番です。それは外人に対する日本の国民的誇りでは……。ですから私はそれを段々直し、説いていきます。
この間文士で相当に名のある人ですが、その人との話で日本の小説について私はこう言ったのです。日本人の小説は上手いがスケールが小さい。ただ面白いのを作って有名になって、金を大いに儲けて大いに贅沢をするという考えで、社会のため、あるいは人類の為にどうするかという主張というものがない。だから日本の小説はそこに目醒めなければならない。そこにいくと西洋の小説は実にスケールが大きい事と、人類愛的に素晴しく智性が高い点があるのです。そういう話をしたのですが、どうも日本人はそういった様な御座成的で、その日暮らし的の状態です。その代わり色々な種類は多いです。しかしそれをまとめた力強さがないという事は、今言った国民的誇りの自信がないという事です。これも私は段々時節に応じて発表するつもりですが、日本人のなかにまた素晴しいものがあるのです。この一番素晴しいのは大和民族です。この大和民族の文化的智性というものは実に素晴しいものです。それが今まで隠れていた。というのは、神武天皇以来いろんな戦争で、平和より戦争の方が多かったのです。それから権力争いです。そういう事のために下積みになっていた。私は大和民族の頭領なのです。ですからこれからいよいよ大和民族が出て来るのですが、大和民族というのは日の系統です。今までの世界というのは月の世界、夜の世界だったからして、月が出ている間は太陽は地球の裏側になって暗闇になっていたというのが、今度いよいよ太陽が出て、月の夜が隠れてしまう。そこで昼の民族というのが大和民族です。大和民族の中心というのが私です。それで日の神様が守護しているのです。それで火素が出て病気が治るという事になるのです。今までは、こう(御浄霊)して病気を治す事は出来なかったというのは月の光だからです。月の光というのは太陽の六十分の一ですから、今までの宗教では治っても六十分の一です。闇の夜であったのが、いよいよ太陽の光が出たら月の光は消えてしまうのです。太陽の光ですから六十倍病気が治るというわけです。それですから馬鹿に良く治るという事は当たり前で不思議はないのです。


