皇太子殿下との御因縁
《お伺い》大先生様の御生誕遊ばされた十二月二十三日に今の皇太子殿下もお生まれですが、何か御因縁がおありのように拝察致しますがいかがでございましょうか。
《御垂示》私も不思議な因縁があると思ってます。十二月二十二日は冬至で二十三日から春分になる。本当はそうです。それがどうしたわけか忘れましたが、一週間延びて一月一日が元旦になったのです。私の歌の名は「明麿」だが、これは皇太子殿下の「明仁」というお名前をいただいてつけたのです。最初の治療所を開業したのは昭和九年の五月一日ですが、一週間前の四月二十三日にそこへ引っ越したとき、新聞屋が来て、たしか読売だったと思いますが――新聞を買ってくれと言ったが断ったところ、皇太子様のお写真だけおいて行った。で、その新聞をとることにしたが、御誕生四ケ月目のお写真を頂いて不思議に思いました。近所の古道具屋で赤い額を買って来たらピッタリと合った。これは今宝山荘にありますよ。なにか御因縁があるようですが、今に具体的に表われることと思いますがね。
処女は罪が少ない
《お伺い》天人のお話で処女は罪が少ないと伺いましたが、既婚の婦人は罪が深いのでございましょうか。
《御垂示》罪ではなく汚れが少ないのです。女性は生まれて結婚するのは常道だからおかしいですがね――ともかく霊界で処女はいい所へ行くんですよ。子供の霊は天国の花苑の仕事をしています。女が一人前になると執着が起る、それはありますね。恋愛だって一つの執着ですからね。
名前
《お伺い》「ガ行」、「ザ行」等の濁音、「パ行」等の半濁音の働きについてお伺い申し上げます。
《御垂示》ガ、ザ等の濁音は濁りでいい働きではない。「人の為」というふうに「タメ」と言えばいいが、しかし「ダメ」では悪いでしょう。けれども濁りも必要ですからね。「イスズガワ」なんかの「スズ」もスが上でズが下だからいいのです。ユダヤはジューでありズだからズには唯物的な働きがあります。大本時代、出口王仁三郎の言霊を考えると、出口のデはズ、グチは――(不明)――オニは鬼、三郎は女で月の意味になり、言霊のことが判るようになったとき、これはユダヤだなと思われた。大本を脱ける原因の一つもこれでした。――濁りを打つのはやはり濁りですね。
《お伺い》名前の静子等のズはいかがでしょうか?
《御垂示》いくらか唯物的な働きがあります。――それからパピプペポは強める意味です。
《お伺い》名前に濁りがあってはいけませんでしょうか?
《御垂示》いいですよ。人間も濁りが多少なければ、そう綺麗ばかりではいけない。例えば「水清くして魚住まず」といわれるように多少の濁りがあり、それがいい塩梅に調和されなければいけないのです。――言霊のことは今に本に書きますが、憶えていていいですね。
末期の水と墓石に水
《お伺い》末期の水と墓石に水をかけるのはなぜでしょうか?
《御垂示》末期の水といっても本人よりはたの人が飲ませるのです。また病気によっては喉が渇くこともあるから飲むのでしょう。――墓石に水をかけるのはなぜか判りませんね。――お供えの水は大切ですからきれいなのを上げねばいけません。

