立春祭 御教え*農業(御教え集7号 昭和27年2月5日②)

 それから、御神業の方も――一昨年あの事件があった時に、散花結実――この事を話もし、書いてもあげましたがね。去年あたりが、丁度花が散って、実の中心ですね――実の芯がやっと、しっかり芽が出たと言う様な意味でしたが、今年から段々育って行く形なんですね。育っていくと言う事は、要するに表面的の活動になる訳です。今度は、実ですからパッとはしないけれども、ジリジリ進んでいく訳ですね。それは、ちゃんと御神業に現われて来ますから、良く分かります。それで今年は、先月の三十日に発行した『栄光』の「農業特集号」――あれは一つの現われと見ても良いですね。大抵読んだでしょうけれども、あれは農業界にとっては原子爆弾です。兎に角、今迄――有史以来無いですからね。随分驚くだろうと思います。唯驚く丈じゃしょうがないんで、そうかと言って、成る程之は良いと言って、大々的に実行すると言う事はありっこないです。唯、あれを見れば、ははあ之程に言う、又之程の実例があるんだから、全然根拠のないものじやない。若し之だったら大したものだ。じゃ、少しやって見ようか、と言う事で、まあ一割位試作をやると思う。まあ、試して見ようと言うんで、一部分、試作して見ようと言う百姓は、随分出来るだろうと思います。それで結構なんです。やっているうちに解りますからね。それで、今迄無肥料栽培に就て、非常に障碍しょうがいがあったと言う事は農事試験場が、有肥と無肥と両方やった処が、無肥の方が成績が悪いんです。それで、認められなかった。処が良く調べて見ると、種を――有肥の種を使った。そこに大変な間違があったんですね。だから、有肥の種を無肥にすると、具合が悪いんです。丁度酒飲みが禁酒する様なものですから、やっぱり一時馬鹿みたいになっちゃうんですね。

 丁度、今度――あれを出して置きましたが――ビルマ米が日本に来たら、丸で出来ないんですね。処で、何故出来ないかと言うと、ビルマでは無肥でやっている、日本に来て有肥になった。それが悪い。私の方の信者ですが、無肥でやった処が、非常に良く出来て――之は一昨年ですが――三倍ですかね。穂まで持って来ましたがね。沢山っております。之は素晴しいと言った。処が世間では全然出来ないんです。丁度、今の理窟の全然あべこべですね。そう言う事で、種も肥毒があっちやいけないと言う事を、良く出してありますから、そう言う事も気がつくと思います。そんな訳で出来る丈早く、日本中を切替えしなければいけないと思います。主なる所――大臣とか国会議員、農事試験場、農会、農科大学、各村長――そう言うものに――約一万五千位配りましたが、一万五千と言っても一人が一枚読む訳じゃない。一枚を五人も十人も読むからね。おまけに変わった事ですからね。相当な反響があるだろうと思います。そうかと言って、直ぐどうと言う事はないでしょうが、之が第一期として一つガンと頭をやられた様なものですから、忘れる事はないです。そのうちに実際方面ですね――各農村で事実を見せると言う事で、ああ之だなと言う事になるから、段々そう言った一つの機運が起こって来る訳ですね。それから、こうしておいた為に、今後農村で自然栽培も、あんまり今迄の様に嘲笑したり、色々非難したりする事は、余程緩和されるだろうと思います。まあ、やり良くなる訳ですね。で、あれを飜訳して、司令部とかアメリカの方にも送ろうと思っている。

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