頭の薬毒
《お伺い》 K.T（44歳）頭が重く人と語るのも嫌になり、物を持つ事も出来ない様になり、仕事も出来なくなり、医師に一ヵ月かかり、不明の注射を二十本程しましたが良くならず、鍼を約十回程頭に打込み、腰と足に灸をしました。其後少し楽になっておりましたが、弟Cが気違いになり、あちこちと迷った揚句、どうしても治らず、最後にお道の先生にお救い戴き、二十三年十月入信させて戴きました。翌年四月熱海本部に御参拝、帰宅後一層頭の御浄化を戴き、一ヵ月程にて元気にさせて戴きました。二十六年秋季大祭に御参拝帰宅後、又も頭の御浄化を戴き、今日に至るも苦しんでおります。症状は、頭が或る日は重く、或る日は頭中に何か詰込んだ様な苦しさもあり、その間は、毎日自分の頭の様ではなく、思う様に考えられず、尚時々身体全体が震えて、胸が詰まる様になり、下腹に力なく震え上ります。何事もうるさくて出来ません。五、六歳の時に腸を患い、引きつけを起こし、母が長谷の観音様に、足が届く様になったら、年一度祭日には参拝する様御願いしてあって、毎年御詣りしておりました。十九歳の時木材が頭に強く当たり、口鼻より多量に出血した事があり、約一ヵ月位は頭中で脳がゴロゴロしている様に思いました。現在の職業（種苗園農業）が嫌になり、転業を考えております。会長先生の御浄霊を戴きますと楽になりますが、家に帰りますと又頭が変になります。私の母の父は気が狂って亡くなり、養父は脳梅毒で死亡しております。私の頭の御浄化は霊的で御座いましょうか。主として何処を御浄霊戴きましたらよろしいでしょうか。御教示の程御願い申し上げます。
《御垂示》之は、無論薬毒ですよ。不明の注射二十本――之が大変禍してますね。それから、鍼――之が悪いですね。直接頭に注射するんだからね。この薬毒ですね。他の薬毒もありますがね。この症状は薬毒が頭に固まった症状なんです。だから、こう言う風なんです。仕事が嫌になったり、頭が――考え様と思う事が、考えられない。纏まりがつかなくて、それだから何をするのも嫌なんですね。之は治りますがね。やっぱり長くかかりますね。段々段々ですからね。後頭部に固まりがありますよ。それから頸の廻りと、兎に角出来る丈根気良く浄霊するんですね。自分でやると良いです。それで治りますよ。
之は私の経験もあるが、昔の歯の薬毒が頭に行ってね。丁度こんな様なものです。だから自分で――発狂するか自殺するか、どっちかですからね。考え様と思っても考えられない。他の事を考える。痛んで、その薬毒が段々頭に上って、そうして頭に固まっちゃった。
祖先以来のメグリと蛇の霊
《お伺い》 M.M（27歳）十歳の時父は三十九歳で生活苦の為頸動脈切断自殺、次男の弟は空襲で機銃弾にて左腎臓盲貫で死亡。間もなく母が脳溢血から中風を患い、二十二年九月頃より御浄霊を戴いております。同年十一月私が入信させて戴き、翌年一月弟妹が入信、二月に母と其妹と嫁先の姉が入信させて戴、光明如来様、御屏風観音様を御奉斎させて戴きました。母は御浄霊を戴き乍ら眠るが如く他界（二十三年十一月）致しました。翌年八月より妹が、以前頭部に打撲傷を受けたのが再発し、又肝臓の御浄化を戴き、本年に入って又弟が心臓の御浄化で死亡（十月）妹も十一月に死亡致しました。二人共御浄化中何よりも水を欲しがり、吐く位飲まぬと収まらず、特に妹は死ぬ二日前に、何も思い残す事はないが水をバケツ一杯飲みたいと言っておりました。考えて見ますと、入信以前に屋根に青大将が居たのを殺した事が御座います。弟妹の死は、何か霊的関係が御座いましょうか。尚、親類は浄土宗の信者で、お道に反対で、会う度毎に信仰を止めよと迫ります。今後この儘でよろしゅう御座いましょうか。御教示の程御願い申し上げます。
《御垂示》吐く位――之は蛇の霊ですね。今の儘で良いんですがね。一生懸命信仰をして、人助けをしなければいけないですね。ここの家は、祖先以来の「メグリ」が沢山ありますからね。こう言うのは、もう一家断絶位の運命になっていたんですよ。それを助けられたんだからね。やっぱり入信したからと言って、直ぐ全部罪穢れが無くなってしまう訳じやないんだから、まあ――半分位はどうしても早く取れない訳ですね。それで、あと未だ不幸があった訳です。然し、こんなもので不幸も打切りになったらしいですね。それから、水を飲みたい――之は青大将を殺したそれがくっ憑いているんですよ。つまり居所がないからくっ憑いちゃうんですよ。やはり祖先ですがね。そう言う場合も、そこの家の「メグリ」が減って浄まって居れば、そう言うのが憑いたり、害をしょうとしても、力が出せないんですがね。こっちにそれ丈弱味があるからね。それで、霊に自由になっちゃうんですよ。まあ――一生懸命に人助けをする。そうして徳を積むんですね。そうすると段々良くなりますよ。こう言う家は沢山あるんですよ。