それから一、二、三は――正月になってからの日の事ですがね。教師とか――そう言う資格者が多い話ですが――五、六、七は割合新しい人が多いと言うので、その意味のお話をしょうと思ってます。メシヤ教と言うのは、本当言うと宗教じゃないんです。宗教じゃ、ないんでなくて、宗教はメシヤ教の一部になってますね。と言うのは、今迄の宗教と言うのは、教えですね。宗の字と言うのは、つまり祖先とか先祖とか、またその家の総領とか、つまり中心とか、よく宗家とか宗匠とか言う様な意味で、とにかく古い、大きな、支配者的なものですね。そんな様な具合の、その教えですね。それが宗教ですからね。教えだからして、どうしてもお説教になるんです。仏教でも、キリスト教でも、大体お説教が中心になっている。お説教が主になっている。ただ、メシヤ教は病気を治す。病気を治すと言うと、今言う教えじゃないんだからね。これは救いなんだからね。それから自然栽培で食糧問題を解決する。それから、美術を奨励する為に、美術館を造るまだ色々あります。
今『文明の創造』と言う本を書いてますが、その最後の天国篇と言うのは、一部は今度の新聞に出しましたがね。政治に対して――政治と言うより、むしろ国際関係ですね。国際関係は政治に関連してますがね。今度は経済、教育、社会組織、労働問題――そう言う風に、段々書いていくんです。従って宗教と言うものは、メシヤ教の一部なんです。それを総合したものを纏めて一つにすれば、良い世界が作れる。つまり五六七の世界を作る、本当の文明を作る。そこで『文明の創造』と言う本を書いた。それで、ただ――根本は人間の健康なんですから、現在は人間の病気ばかりでなく、世界全体が病人になっている。共産主義と言う事は、あれは思想の病気ですね。精神病じゃない。精神的病気ですね。その精神的病気の為に、考え方がとり違った。健康な考え方じゃない。病的考え方ですね。思想が間違っていると言う事は、要するに思想の病気なんです。それから、不景気だ。金つまりだ。物資が足りない。米が足りない、と言う事は、つまり農業の病気なんだからね。それから金つまりと言う事は、経済界の病気なんですね。そうして凡ゆる病気は、結局人間が中心になってやっているんだから、人間の心と肉体が健全――健康なら、そのやる事が、やはり本当の事になるんですね。病人がやっている仕事だからして、結局何でも病気になっちゃうんですね。だから何よりかにより、人間の病気をなくすると言う事が根本ですから、それで神様が、病気を治し健康にする、と言う事を主にしている。だから、ああ言う問題は個人々々が健康になれば、それで解決してしまいます。凡ゆる悩みでも不幸でも、結局人間の病気が根本です。そこで、病気に一番重きを置いているんです。色々、病気もありますが、差し当って日本ですね。手近な日本としては結核問題ですね。これが一番厄介な病気です。厄介ばかりでなく、段々増えていく。で、色々新聞、ラジオで言ってますが、近頃結核が減ったと言ってますが、あれは減ったんじゃなくて、外に出たものを、内に押込めたんですね。内攻させたんですね。だから、結核は外に出ただけ良いんです。内攻させると悪いんです。そう言う事は、今読ませますが『結核の信仰療法』と言う本を作って――今迄は信者さんだけに読ませると言う様な意味でしたが。今度はそう言う事では追っつかないから、社会的に――医科大学とか政府の大臣連とか国会議員、新聞社、各大病院、結核を扱っている療養所とか――そう言う方面にばらまこうと思っている。それで彼等に対して原子爆弾ですね。それをぶっつけ様と――こう言う訳ですね。この原子爆弾は生命には危険がないから安心ですけれどもね。今迄思い切って書けなかったけれども、何か問題でも起りそうな点があったので、成るべくぼかして、柔らかに書いたんです。だから、先の『明日の医術』だとか『天国の福音』だとか、ああ言うものは、思い切って書いてない。処がそんな事を言っていられなくなったのと、言論の自由になったので、思い切って書いても、別に問題が起らないと言う事が分かりましたので、今度は思い切って――思い切ってと言った処で、別に大袈裟に書く訳じゃないんですが、つまり有りのままに書いて、それを今言った様に、最初に全国的に読ませるつもりですが、新聞広告なんかもして、呼び覚ます。呼びかけるんじゃなくて、呼び覚まそうと思っている。だから、相当センセーションを起すだろうと思ってます。どう言う風に出るか、そいつは分かりません。これは一般人も見ますからね。相当な反響がないはずはないと思います。それを今、「序文」とその次を読ませます。これで、私の言いたい――思っている通りを書いてありますから、かなりり思い切って書いてます。
今読んだ通り、お医者が結核を作っていると言う事を根本的に書いたんです。これを、お医者さんが読んだら、相当びっくりりするだろうと思います。それで、アメリカなんかが結核が減ったと喜んでいるが、あれがやっぱり浄化停止で、結核だけを起さない様にしたから、その浄化が他の処に出た。だから近頃米国なんかでは、悪性の色んな病気がでてきた――この後に書いてありますがね。一つ一つ研究して苦しんでいる様ですがね。これを見れば解る訳ですね。
時間がないけれども、ちょっと参考になる事だから――(御論文「奇蹟と宗教」)