《お伺い》当年六才の男子、昨年七月玩具のラッパにハンダにて取付けてありました金具(長さ八分位、回り六分位の円筒の物)これを口の中に入れて弄んでいるうちに、誤まって飲み込み、その刹那は非常に苦しみ顔色は真赤になりましたが、寸時にして収まり、家人も余り気に留めず、検便もせず過し、その後は非常に寒冒に罹り易く、その都度高熱を出し呼吸が荒く、食欲は減退致し、度々嘔吐を催し、医診の結果は、甲は小児結核と診断し、乙は肋膜と言い、種々に診断が異う為、最後にレントゲン写真の結果、左肺最下部に右の金具がある事が分り医師の言うには、この器物を吸込み、器管を通り現在肺臓内にある故、左肋骨最下部一本を切取り摘出手術以外に方法なしとの事でしたが、子供の母親は四年前入信しており、手術する事を嫌い、是非御道にて御救いを頂きたいと熱心にお縋り致しております。最もレントゲン写真は、田舎の事とて医者自身が自信を持てず、目下東京の専門透視家の鑑定を依頼中との事で御座います。今迄物を嚥下する場合、御飯一粒すら気管へ移行の時は咳により吐出されますのに、かかるブリキ製の危険物が果して肺に入るもので御座いましょうか。万一医者の言う通りでも、御浄霊にて御救い頂けますもので御座いましょうか。
《御垂示》肺に入ったと言うのは嘘ですよ。こんな物が肺に入る訳がない。第一肺に入ると言うと、息道の方から吸込まなければならない。食道からで入る訳がない。入って腸に行ってないから、横っちょの方に止まっている。大して心配ないです。しばらくすると、少しずつ少しずつ溶けて来ます。人間の熱は大したものです。よく、ガラスを食べたり、釘を食べたりするでしょう――見せ物でね。何でも食べるでしょう。あれと同じ理屈ですよ。これは、段々――金でも溶けて来る。それで小さくなって来ます。ある時期になると軟らかくなって、便になって出ます。放ったらかして置くと良い。ただ、浄霊するんです。金物が軟らかくなる。金物の霊ですね。人間の体に異物が入ると――器物なんかは――こう(浄霊)すると、霊が薄くなる。希薄になる。それで、体の金と言うのが、しなびたり、溶けたりするものです。人間の体は良くできている。体の熱と言うのは大変なものなんですよ。体温でならば、何度と言うが、腹の中の熱と言うのは大したものです。つまり、熱の霊ですね。体の方は大した事はないが、霊の方は大したものです。之(浄霊)だってそうですよ。百度か二百度はあるでしょう。
私のなんかは1000度位ある。霊ですからね。私がやると、熱い熱いと言いますが、霊も――力があるとそうなるんです。人間の体も、そう言う事があります。で、金の霊の方が溶けるから、体の方が溶けて減っていくんです。心配しないで、そこの――左の肺の下ですね。ある場所を浄霊して――それで良いです。やっぱり咳が出たり色々する事はあるでしょうが、それは別に――之の為ばかりじゃないです。しかしいくらか、この金が溶けた為もあるでしょうが――その為の浄化と思い易いんですね。