お曼陀羅の処分
《お伺い》お曼陀羅の処分はいかが致しましたら、よろしゅう御座いましょうか。
《御垂示》あれは良くないんだがね。それは、その人の想念だな。信仰には本当に入ってないんでしょう。
光明如来様
《お伺い》光明如来様を戴き、次に大光明如来様を御奉斎させて戴きましたが、光明如来様は如何に。
《御垂示》それは、たたんで仕舞って置いたら良いでしょう。
しきたり
《お伺い》新潟から佐渡の方面では、亡くなった人がある場合に、床の間に仏教のお軸を掛けてお弔い致しますが、こちらではそれを許さなかったので、煩くなっておりますが。
《御垂示》そうしたら良いでしょう。やはり時期ですよ。やはり、今はそこ迄の時節に行ってないから、今迄の仕来のやり方で良いですよ。そうして坊さんにも満足させてやったら良いでしょう。そんな事は問題じゃないからね。
気持ち次第に...。執着があったらいけない
《お伺い》救われない者もあるとの御教えで御座いましたが、お道専門にやらせて戴いて、どうしても開けないと言う者も御座いますもので。
《御垂示》ありますよ。
《お伺い》そう言う場合に、転換と言う事で、他の仕事に就かせて戴く事と、お道を続けさせて戴くと言う事は、どちらが。
《御垂示》気持ち次第です。転換したいと思ったら、すれば良いしね。転換したいと言う執着があったらいけないからね。転換して良いですよ。
悲劇を作らない
《お伺い》柔らかい事で一つお伺い致します。結婚前に女に過がありあり、それを非常に気に致しておりますが、夫に打明けるべきで御座いましょうか。どちらが正しいので御座いましょうか。
《御垂示》それは、夫の性質が、許しそうな性質だったら良いし、どうも危ぶなかったら、一生秘密にして置いたが良い。
《お伺い》今度問題が起きました轟夕起子と島耕二の、夏子夫人の取った行為は納得がいきませんが、どう言う態度を取るのが本当で御座いましょうか。
《御垂示》どうもこうもない。思う通りにやれば良い。どうせ狂っているんだからね。どうもこうもないですね。
《お伺い》家庭裁判では、夫婦と言う事は一応置いて、交りすると言う事は容認すると言う事で御座いますが、女がその立場に置かれていると言う事が、常識では。
《御垂示》結構じゃないですか。だって、許されないとしたら、悲劇があるでしょう。夏子夫人が我慢すれば、四方八方無事に収まるから良いじゃないですか。然し、良いと言うよりか、それより他に仕方がないでしょう。良いとか悪いとか言う問題ではなくて、悲劇を作らないと言うんでね。それより他にないですね。