*五六七と言うのは、三六九に全てがなる(御垂示録4号 昭和26年11月5日⑩)

《お伺い》自分で過去を振返って見ましても、むしろ信仰に対して反対する人の方が本当だと考えられます。

《御垂示》そうです。そこに一つの、その人は力――意志ですね。意志を持っているからね。だから、考えて見ても、難しい問題でもあり、面白いものでもあるね。言うに言われない。――これを「妙」と言いますがね。妙智力ですね。だから、今日の論文で、悪について何しましたが、あれも今迄説かなかったんです。悪が必要だったと言う事は、今迄説かなかったですね。しかし、永遠のものではない。ある時期にいくとなくなる。しかし、五六七の世になっても全然なくなるんじゃない。善の方が悪に勝っていくんです。今迄は善の方が、悪に負けるんです。しかし、徹底的に負けるんじゃない。ある時期にいくと勝ちますが、それが遅かった。人によっては、その人一代悪にやられたのがあるが、 段々善の方が勝つ様になる。だから、僅かですよ。善の方がちょっと勝てば良い。悪が四分九厘で、あと善だと良い。どうせ人間は、体欲がある以上、女が欲しい。博打がしたい。競輪だとか――パチンコなんてね。そう言う気持ちがやる事は、人間仕方がないですね。しかし五分を抜かなければ良い。四分九厘なら、五分の方で抑えるから間違いない。だから、邪神は九分九厘、神は十だ――十全だと言うが、悪は九分九厘迄いくが、神様の十は一厘違うからね。

《お伺い》悪と言うのは、今の時代には止むを得ませんが、税金問題ですがこれは、根本になるのがあるのではないかと思いますが。

《御垂示》ありますよ。国家が間違った金を使って苦しいから、人民からと言うんです。と言うのは、太平洋戦争ですね。あの目的は、先の日清日露とは違うからね。あの時は、日本が闘わなければやられちゃうんだからね。だから勝ったんです。正当防御だからね。今度はそうではない。八紘一宇だとか言って、世界をと言うのでやったんです。だからああ言った結果になった。それで、ああいった間違った事をして、金を使っちゃったので、しょうがないので、人民から巻上げるよりないので、無理な税金でやるより仕方がないですね。

《お伺い》税金を出す、出さないと言うので、隠すと言う事から、悪が起るのでは御座いませんでしょうか。

《御垂示》仕方がないですね。隠すと言う事もね。仮に、税金なら税金でも、今年は結局八千億を越えるでしょうがね。実際に国家が賄うのには、四千億――半分で結構です。国家が無駄をやっている。そうでしょう――私の事件でも、何にもないのに調べて、多勢の人を使って、無駄をやっている。だから国家が、それでマイナスをやっている。だから、取られる方も隠すよりないんだ。つまり泥棒が入るから、戸締りをする様なものです。アメリカが原子爆弾を作っても、世界を併呑へいどんする心算つもりはない。ソ連が世界を併呑するから、作って――正当防衛ですね――と言うので、五六七の世になる迄は仕方がないですね。

《お伺い》五六七の世になると、無税に。

《御垂示》と、書きますがね。五六七と言うのは、三六九に全てがなる。全ての利潤も三分され、一分は国家、一分は資本家、一分は労働者になる。これは、人間の心が良くならなければ誤魔化すからね。どうせ、先で調べるまいから、と言うので、六分の一にでもします。労働者はストライキと言う事になる。だから、了簡が本当にならなければならない。誤魔化そうと言う気持ちがなくなってからでなければ、こんな事はできない。政府に三分の一やって、それでちょうど国家が賄える様になるんです。だから、税金は要らない。無税です。税務監理も要らないから簡単で気持ちが良い。それから、病院はなくなるし、裁判所がなくなる――全然ね。小さい誤魔化しはちょっとありますが、凶悪や大罪人はなくなります。だから、ああいった大掛かりな裁判はね。医者も薬もなくなると言う事になるからして、人間の労力が余っちゃう。そこで、午前中だけ、半日働けば良い。あとは自分のしたい事をすれば良い事になるから、芸術が盛んになる。それが五六七の世です。

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